アクション映画としてはもちろんですが、人間ドラマとしてもすごく泣かせるし、なんといっても人気・実力ともに現在の韓国でNo.1の俳優コン・ユが主演の映画です。
スティーヴン・キングをはじめ、『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督、日本からは樋口真嗣監督らも絶賛したほどです。
カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門に特別招待作品として出品されたほか、ファンタジア国際映画祭で最優秀作品賞、シッチェス・カタロニア国際映画祭で監督賞・視覚効果賞を獲得するなど、国際的に高い評価を受けており、アメリカでリメイクされることが決まっています。
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映画『新感染〜ファイナル・エクスプレス〜」』あらすじ
腕利きのファンドマネージャーとして働きながらも、仕事に没頭するあまり家族をないがしろにしてしまい妻と別居状態だったソグ。
そんなある日彼は、一緒に暮らす小さい娘スアンのたっての希望で、元妻のいる釜山に高速鉄道のKTXで向かうこととなります。
ところが、韓国中で謎のゾンビウイルスが蔓延、ついにはソグ親子が乗った列車の乗客にも感染した事で、車内は大パニックとなります。
ソグはスアンの信頼を取り戻すべく、唯一の安全都市となった釜山まで無事に連れて行くことは出来るのか!?
そしてゾンビウィルスが発生した理由とは何か!?
『新感染〜ファイナル・エクスプレス〜』の感想
冷えた関係の親子がKTXの中でゾンビから逃げるという非日常を経験しながら、親子の絆を取り戻すという家族愛に涙せずにはいられません。
ベテラン俳優マ・ドンソクの最初はガラの悪いただのチンピラみたいなおじさんが、コン・ユと男子高校生と協力してゾンビを倒していくシーンも手に汗握りました。
マ・ドンソクは悪く見えるけど、実はいい人という役がとても似合っています。
ストーリー展開が面白いし演出の吸引力も凄まじくて、終始引き込まれてしまいます。
列車の目的は、釜山へ行くこと!生きて釜山へ行くこと!それのみです。
また、出てくるゾンビが生き生きと(笑)していて、人間を襲う気まんまんなのがとてもよく、映画から目が離せません。
これだけ動けるゾンビは初めて見ました。
日本で言えば、『リング』の貞子が続編で手足を使って4足歩行で素早く目の前に迫ってくる感じです。
これが集団なのですから、観てるこちらまでパニックになりそうでした。
最終的に、最後で泣いてしまいました。
コン・ユ演じる、お父さんの娘を助ける一心で自らを犠牲にする姿に感動せずにはいられません。
しばらくこれほど面白くて、感動する映画には出会えないと思います。
『新感染〜ファイナル・エクスプレス〜』キャスト
- ソグ役ーコン・ユ
ファンドマネージャー、娘スアンとともに釜山へ向かう。 - スアン役ーキム・スアン
ソグの娘。父のソグと母を仲直りさせたいと思っている。 - ソギョン役ーチョン・ユミ
妊婦、サンファの妻。 - サンファ役ーマ・ドンソク
ソギョンの夫。ガタイのいい身体で強面だけど、愛情深い。ソグを冷たいやつだと見ていたが、一緒にゾンビに対抗するうちに信頼関係を作っていく。 - ヨングク役ーチェ・ウシク
高校生のヨングクは、ジニという女の子に好かれていたが、その子はゾンビ化してしまう・・・。 - ジニ役ーアン・ソヒ
ヨングクが好きな女子高生。途中ゾンビに噛まれてしまい、ゾンビとなる。 - ヨンソク役ーキム・ウィソン
ゾンビ化した列車の中で自分だけ助かろうという自己愛の強い人物。
ゾンビからの襲撃を深刻化させた悪い役。
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『新感染〜ファイナル・エクスプレス〜』の見どころ
ウォーキング・デッドを超えたゾンビ映画
今旬のゾンビ物といえば何と言っても『ウォーキング・デッド』ですね。
アメリカで2010年から放送が開始され、既に7年にわたり制作され続けている人気ドラマです。
『新感染』がどれぐらいすごい傑作であるかと言うと、なんとあのホラーの巨匠スティーブン・キングまで、この映画を「『ウォーキング・デッド』を超える」と大絶賛するぐらい飛び抜けたゾンビ映画なんです。
『新感染』の原題『釜山行き』の意味
ヨン・サンホ監督はインタビューでこう応えています。
釜山が持つ終着駅(釜山はKTXの終点であるため)というイメージが大事でした。韓国にもいろいろな「終着駅」がありますが、最も代表的な終着駅である釜山駅、つまり終末に向かってゆくストーリーとも重なりますし、登場人物それぞれの人生も終わりが決まっている、そうした人生の比喩にもなるのではないかと思いました。
原題は『釜山行き』、日本では『新感染 ファイナル・エクスプレス』、中国では『屍速列車』、英語では『Train to Busan』。
正直、『釜山行き』だと帰省の映画で、日本なら山田洋二監督が撮ったのかと思うほのぼのとした題名ですね。
英語でも意味は同じですが、英語だとおしゃれに見えてしまうのが、日本人の悲しい性です。
中国の『屍速列車』は、ものすごい速度でゾンビが徘徊してそうで、笑ってしまいます。
そんな速度で徘徊してたら、人間触る前にいなくなってしまうような気がしますが、確かにこの映画のゾンビは速いです。
あながち間違っているとは言えません。
日本に至っては、考えて考え抜いた末のダジャレですよ。
韓国の高速鉄道KTXから、日本なら新幹線だと思いついた末のもじったタイトル。
でも、この日本のタイトル大好きです。
『新感染』の後に『ファイナル・エクスプレス』をつけたことにより、列車の話だとわかりますし、パンデミックも入っていて、いいタイトルだと思います。
一番話を盛り込んだいい題名だと思います。
『新感染』の前日譚 『ソウル・ステーション/パンデミック』
この映画には前日譚があります。
それがソウル・ステーション/パンデミックです。
韓国で2016年8月にアニメとして公開されました。
映画とアニメがリンクする映画は、過去にはマトリックスもありましたが、次元が違います。
マトリックスはあくまで他の世界ですが、この作品は同じ今の世界です!
監督は『新感染』と同じくヨン・サンホです。
これはコン・ユの映画を観た後に観ると、いろいろなことがすっきりします。
1.最初の感染者の様子が見れる
ソウル駅周辺から感染がはじまり、街はしだいに混乱状態におちいっていきます。
その様子はこの『ソウル・ステーション/パンデミック』でしか観ることができません。
2.謎の多い『新感染/ファイナル・エクスプレス』
『新感染 ファイナル・エクスプレス』ではソウル駅の最初のゾンビ感染から少し時間が経過したあたりから物語がはじまります。
感染がどんどん拡大していく様子も描かれていきます。
『ソウル・ステーション/パンデミック』を観ることにより、ゾンビ発生後の出来事の時間軸を追うことができます。
『新感染』でもソウル駅の状況がすこしは流れるので、シリーズ全体のつながりを感じることもできます。
興味があれば観てみませんか?
『新感染〜ファイナルエクスプレス〜』を日本語字幕で無料かつ安全に視聴する方法
『新感染〜ファイナルエクスプレス〜』を日本語字幕で無料かつ安全に視聴する方法はこちらのページでご紹介しています。
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