朝鮮王朝第22代正祖王(イ・サン)の時代を舞台に、女性でありながら女人禁制の国の将来を担う優等生ばかりを集めた学校「成均館」に男性として入学した学生をパク・ミニョンが演じる、青春グラフティです。
JYJユチョン、ユ・アイン、ソン・ジュンギという今や押しも押されぬトップスターを輩出したこのドラマは2010年放送当時から一大旋風を巻き起こしました。
日本人が好きな内容の作品ですので、日本でも大人気になり、未だに再放送が繰り返されています。
(画像はhttp://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/より引用)
『トキメキ☆成均館スキャンダル』あらすじ
幼い頃、父を亡くし母と病気の弟の面倒をみるため、男装して科挙試験の代筆でお金を稼ごうと決心するキム・ユニ(パク・ミニョン)。試験当日、ユニは代筆の依頼人と間違え、イ・ソンジュン(ユチョン)に声をかけてしまう。不正が大嫌いなソンジュンは、「不審な者がいる」と手を挙げると母と弟のためだから見逃してくれと懇願するユニ。ソンジュンはユニのことは話さず、ユニは大事を逃れる。
ソンジュンはユニの聡明さを見抜き、50両あげるから科挙試験を受けに来いとユニに言う。迷ったユニだが、弟ユンシクの名前で科挙試験を受けることにする。正祖(チョ・ソンハ)は、ユニの答案用紙に目が留まると答案の理由を問う。ユニは、代理試験の件を告白すると、正祖は代筆を頼んだ相手を聞く。するとソンジュンが立ち上がり、聡明なユニ(ユンシク)の頭を使わないのはこの国の損失だと考えこの場に呼んだと正祖に言う。自分を試したのかと激怒する正祖だが、成均館に入学し、寄宿舎生活をしろという処罰が2人に下されることに・・・。
そうして、女ということがバレたら厳罰に処されることを覚悟し、男として生活を始めるユニ。ユニとソンジュンは、ルームメイトのムン・ジェシン(ユ・アイン)、そして、先輩のク・ヨンハ(ソン・ジュンギ)、ハ・インス(チョン・テス)たちと出会い、様々な試練を乗り越えていく。そんな中、ユニとソンジュンは初めは嫌っているが、徐々に理解し合い、お互いの魅力に引き寄せられていくのだが・・・。TBSテレビより引用
『トキメキ☆成均館スキャンダル』見どころ
このドラマのいいところは若者たちの青春だけではなく、史実も忠実に表現しているので、軽い題名と思いきや、当時の身分や制限、王の改革や反逆者の歴史なども描かれていて、史劇としても楽しめるところです。
『太陽を抱く月』の原作者でもある人気小説家チョン・ウングォルの『成均館儒生たちの日々』をドラマ化したもので、原作では『奎章閣閣臣たちの日々』という成均館卒業後の物語を描いた続編もあります。
現在も実在する「成均館」
現在も「成均館大学校」として、成均館は存在しています。
成均館大学校(ソンギュングァンだいがっこう、英称: Sungkyunkwan University (SKKU))は、ソウル特別市鍾路区に本部を置く大韓民国の私立大学である。1946年に設置された。大学の略称は成大。
西暦1398年に設立された李氏朝鮮(朝鮮王朝)の最高教育機関成均館を母体とし、東アジアで最古の大学としている。人文社会科学キャンパス(ソウル特別市)には文系と芸術系の学部が、自然科学キャンパス(水原市)には理系と体育系の学部がそれぞれ置かれている。
韓国3大紙の1つである中央日報の大学評価(2017)では国内大学ランキング第2位である[3]。アジア大学ランキングでは第13位(THE, 2018)。世界大学ランキング(2019)ではQS世界大学ランキングで第100位、THE Times Higher Education誌では第82位である。また、同誌の調査によると400年以上の歴史を持つ世界の大学トップ25校の中で第19位にランクされている。
なんと、卒業生にはク・ヨンハ役のソン・ジュンギがいて、リアル「トキメキ☆成均館」ですね。
他にはク・ヘソン、チャ・スンウォン、チュウォンなど様々な有名俳優が卒業しています(ペ・ヨンジュンも在籍していましたが、中退しています)。
現在も大学校のあるソウル特別市 鍾路区には再建されたものの「宝物 第141号」にあたる「大成殿(テソンジョン)」などの5棟があり、ソウル観光の名所にもなっています。
韓国旅行の際には「成均館観光」もコースに入れてみてはいかがでしょうか?!
花の4人衆
ユチョン、ユ・アイン、ソン・ジュンギ、そして男装の麗人パク・ミニョンの華の4人衆の活躍が最高です。
- 生真面目でいつも仏頂面のイ・ソンジュン(ユチョン)
- 不良と評判だけど実は優しいコロ(ユ・アイン)
- 金持ちの息子で女好きのヨリム(ソン・ジュンギ)
- そして女ながらも男として暮らすユンシク(パク・ミニョン)
という4人の個性ある独特なキャラクターが際立っています。
この4人に対抗する敵役でソンジュンの婚約者の兄ハ・インス演じるチョン・テスが、ハ・ジウォンの実の弟というのも驚きです。
女人禁制の成均館への入学
キム・ユニ(パク・ミニョン)は幼い頃に父親を亡くし、母の抱える借金と病気の弟の薬代を稼ぐために科挙の試験の代筆のバイトで生計を立てようと企みます。
しかし、依頼人と間違えて声をかけたのはイ・ソンジュン(ユチョン)で、生真面目なソンジュンは不正を許そうとしません。
ユニは必死に母と弟の為だと言い訳してその場を逃れることができますが、今度は母親から家の窮状を救うべく結婚という名の身売りを迫られます。
抵抗しつつも売られていくユニをたまたま助けたのが科挙の試験で出逢ったソンジュンで、彼はユニの頭の良さをこのままにしておいては国の損失だと考えて無理やり科挙試験を受けさせます。
ユニは弟の名前を使いキム・ユンシクとして試験を受けますが、ソンジュンは自分が代理試験を受けさせたと王に訴えて、王に激怒され、2人とも罰として成均館に入学して寄宿生活をすることを命じられます。
家に帰っても困窮した生活が待っているユニは女として生きるより、成均館でユンシクという男として生きる道を選びます。
女性であるにもかかわらず、女人禁制の成均館での生活を余儀なくされた彼女の運命とは━━?
『トキメキ☆成均館スキャンダル』キャスト相関図
『トキメキ☆成均館スキャンダル』感想
韓国ドラマによくある「男装する女性」ですが、いや、可愛すぎてばれるでしょ?!と思うキャストで毎回無理があるとは思うのですが・・(^_^;)
『コーヒープリンス1号店』のユン・ウネもそうでしたが、パク・ミニョンも男装に無理があるくらい可愛らしくて顔が小さくて目がくりくりで女らしいし、韓国女性は日本女性よりも細いのに、日本男性より逞しい韓国男性の中でばれないわけがないと思ってしまうのですが、それを無理やり突き通すのが韓国ドラマの凄いところです。
フィクションとはいえ・・男として物語を貫き通します。
それでもパク・ミニョンは男に見えないし、可愛いとしか言えませんが、視聴者にはもともと女性だと理解させた上でのストーリーなので、面白ければいいかなと思えてきます。
消えた『金縢之詞(クムドゥンジサ)』
この時代文化や芸術が華やかに開花していますが、その裏では老論(ノロン)と少論(ソロン)という対立する政治派閥がありました。
王は蔓延する派閥政治を改革しようと「新しい朝鮮」を目指しますが、長年政治を席巻してきた老論は揺るぐことがありません。
しかし、老論を抑える方法が一つだけありました。
正祖(チョンジョ)王の父、思悼世子(サドセジャ)の死の真相を記した「金縢之詞」の存在です。
しかしそれは昔コロの兄とユニの父が王の元へ運ぶ時に事件に巻き込まれて殺されてしまい、「金縢之詞」は行方不明になってしまいます。
コロは兄の遺志を継ぎ、夜になると覆面の「紅壁書(ホンビョクソ)」に姿を変え、「金縢之詞」の存在を訴え続けます。
女性だとバレた?!
女好きの嗅覚のせいか最初からユンシクを女だと気づいていた先輩のヨリムには驚きます。
ことあるごとにユンシクに近づいて、本当のプレイボーイですね。
しかし、ヨリムは女好きなだけに色気が凄くあって、観ているこちらがドキドキしてしまいます。
そして、いつも得体の知れない不良だと噂の先輩であるコロは、たまたまユンシクの入浴シーンを見てしまい、しゃっくりが出ます(コロは女性を意識するとしゃっくりがでる癖があります)。
それからのコロはユンシクをことあるごとに守ってくれて、こんな頼り甲斐のある先輩がいるって羨ましいですね。
寝る時も女性と気付いていないソンジュンの隣にならないように気を遣ってくれたり、見守りキャラのユ・アインが素敵すぎます。
ソンジュンに至っては、ずっとユンシクが気になるのですが、自分が男が好きだと悩んだりして『コーヒープリンス』のコン・ユを思い出してしまうくらいの動揺ぶりが可愛すぎます。
他の女性との結婚を決意し、成均館を去ったソンジュンが市場で見かけたユンシクに「男の君を好きになってしまった。でももう会わない」と覚悟を決めて告白と決別を宣言します。
しかし、しばらくして川に落ちたユンシクをソンジュンが助けた時に、胸を見てユンシクが女性だという真実を知ってしまい━━。
ラストは大団円
「金縢之詞」を見つけることができ、それを見つけるために命までなげうったユンシクに王は感謝しますが、ユンシクが女であると知り、ユンシクが犠牲になる自分の進める計画を断念します。
いつも飄々として何事にも真剣にならなかったヨリムが儒学者たちを捕まえたり、コロがソンジュンにユンシクを守る役目を譲ったりと、ラストは見ごたえたっぷりです。
そして最後の最後に数年後の話が出てきます。
ユニは成均館の博士になり、学生たちに講義をして学生たちに追い回されています。
ソンジュンも成均館の博士になっていますが、ユニを追い回す学生たちに嫉妬しています。
家ではユニに「掃除もせずに嫉妬ばかり!!」と怒られるソンジュンですが、いちゃいちゃぶりが観ていて恥ずかしくなるような終わり方をします。
史劇なのに、結婚して男女が家事分担しているなのて、韓国は進んでますね。
この2人はずっとこんな学生のような関係のまま夫婦生活を幸せに送っていくのでしょう。
『トキメキ☆成均館スキャンダル』まとめ
歌手グループJYJのユチョンの初ドラマ作品ということで話題になったドラマですが、ユチョン扮するソンジュンよりも、ユ・アインやソン・ジュンギの先輩役2人の方が好感が持てました。
ソンジュンはあまりに生真面目で堅苦しすぎて、苦手でした。
しかし、気難しい顔でいつもいるソンジュンがユンシクに時折見せる笑顔は魅力的で、そこにユンシクはときめいたのかと思います。
花の4人衆の繰り広げるわちゃわちゃ感がたまらなく素敵な作品です。
2010年の作品とは思えないくらいの面白さがありますが、今のトップ俳優が若手として演じているので時代を感じることができます。
成均館の学生寮ではここには書けないくらい色々な事件が起きているので、観た方ももう一度見返してみると懐かしさを感じると思いますし、観ていない方は観ていただいて学生たちのはじけっぷりを感じていただきたいと思います。