2013年テレビ放送された『サメ~愛の黙示録~』に続き、2014年に公開されたこの作品で主演をキム・ナムギルとソン・イェジンが連続して務めあげ、息の合った2人の演技に熱愛説まで囁かれたという話題の映画です。
海洋アクションアドベンチャー作品として、派手なアクションシーンと抱腹絶倒の面白さで、最初から最後まで飽きさせない、韓国公開時にも観客動員数866万人超えの人気作です。
2014年の韓国映画観客動員数2位を獲得しました。
韓国映画はどんな面白い作品であっても家族で観るのは「ちょっと・・」というシーンがあるのですが、この作品に限っては、老若男女一緒に安心して観られます。
『パイレーツ』あらすじ
歴史を揺さぶる史上空前の海洋アクション・アドベンチャー!
海賊、山賊、国軍が入り乱れ、野心と威信をかけた大激戦がはじまる!!
明の皇帝から贈られた朝鮮建国の証し「国印」を運んでいた使節船が、夜間航行中にクジラと衝突。
海上に放り出された大切な国印が、クジラにひと飲みにされてしまった!
前代未聞の重大事件に朝廷は大騒ぎ。
その行方をめぐり、野望を秘めた者たちが海へと引き寄せられてくる。
見たこともない海で一攫千金を狙おうとする山賊。
すべてを知り尽くした海で謀略に巻き込まれる海賊。
国印を取り戻さなければ死罪を免れない水軍…。
消えたクジラを追い、荒波に囲まれ逃げ場のない船上は一気に騒乱の戦場と化していく!公式ページより引用
『パイレーツ』見どころ
映画『後悔なんてしない』で同性愛者を演じ、「後悔マニア」という言葉を生み出したキム・ナムギル。
史実映画『美人図』では前出の同性愛に引き続いて、芸術的で大胆な濡れ場を披露してくれました。
ドラマでは『善徳女王』で善と悪の混じった役で人気に火が付き、『赤と黒』『サメ~愛の黙示録~』などでは影を帯びて孤独に支配された、復讐に執念を燃やす男性を演じてきた彼ですが、なんとまさかのキャラ変です。
こんなキム・ナムギル初めて見た!!というコメディタッチのキム・ナムギルの新境地の演技を是非ご覧いただきたいです!!
史実とフィクションの華麗なる謎解き
映画の構想の元が、朝鮮国建国時に実際にあった歴史上事件の「国璽の紛失」です。
「国璽」とは、国の象徴として押す印鑑のことで、憲法公布文、重要な外交文書や勲章・褒章証及び国家公務員任命状など、すべての国の重要文書に押されるものです。
実際に1949年から1962年までに使用されていましたが、その後行方不明になっています。
この事実をヒントにして監督のイ・フンソクが、「クジラに呑みこまれた」という設定で作ったのがこの作品です。
史実と物語をミックスさせ、時代も紛失の時代より遡らせて、建国前という「国璽」の紛失の謎を大胆にアレンジしています。
冒頭と終盤だけちょっと史実らしさを織り交ぜて、残りはアクションとコメディタッチに仕上げて、今までの「海賊映画」とは一線を引いた違ったワクワクする味わいを持たせています。
チャン・サジョン(キム・ナムギル)の変遷
冒頭で新羅、百済、高句麗の三国が覇権を巡り争う中でのそれぞれの国が破滅に向かう時代、後の李氏朝鮮王国(1392年~1910年)の建国の王となるイ・ソンゲ(イ・デヨン)の兵法の作戦に不満を抱いた武家の兵士チャン・サジョン(キム・ナムギル)がバカ正直に文句を言い、仲間割れの争いとなります。
とうとう「国を盗む卑怯者より、山賊の方がましだ!!」と宣言し、兄弟と慕っていた上官のモ・フンガプ(キム・テウ)隊長と激しい争いを繰り返し、フンガプを見事に切り付けた後、仲間と一緒に逃げます。
そして、サジョンは自分の言った通り、仲間と一緒に山賊になり、自ら頭となります。
潔いですね、有言実行で惚れますが・・。
しかし、官軍では凄腕の剣術を駆使していたサジョンですが、山賊のお頭となると、官軍の勇ましい姿はどこへやら、すっかりホダン(しっかりしているようでまぬけな男の意味)になってしまっているのが最初のコミカルさです。
また自分の通り名を「松岳(ソンアク)のイカれ虎」としているのも、彼らしくお茶目です。
元官軍の武家出身なら、こんな名前ではなくもっと学のある名前を付ける筈ですが、こんな通り名で良いのですから、もともとが悪人ではないということでしょう(基本的に頭が悪いという可能性も捨てきれませんが・・笑)。
そして、元海賊のくせに船酔いの酷いチョルボン(ユ・ヘジン)が山賊として仲間入りしたことで、彼のまぬけさには拍車がかかり、海を知らない山賊のくせに大海原へ出て、一攫千金を狙うという大変無謀な野望を抱くのです。
この作品が『韓国版パイレーツ・オブ・カリビアン』と言われるように、スケールの壮大な海洋シーンもそうですが、何よりもサジョンの姿は本家のジャック・スパロウを彷彿とさせます。
ぼさぼさの長髪にちゃらちゃらした髪飾りをつけ、ころころ意見を変えたりしていますが、まぬけでも肝心なところではびしっと決めます。
若くて色気があり、足取りが確かで軽い分だけ、本家ジャック・スパロウ演じるジョニー・デップと遜色はありません。
主役以外の強烈なキャラクターたち
主役2人以外のキャラクターたちも強烈な個性なので、ここも見逃せません。
歌舞伎の隈取のような刺青をしたヨウォル(ソン・イェジン)が副船長だった時の船長という宿命の天敵、ソマ(イ・ギョンヨン)の迫力あるアクションと重量感ある演技。
山賊の一味なのに首から大きな数珠をかけ、すぐに御題目を唱えるアドリブの帝王パク・チョルミンの坊主。
明から国璽を受け取るもクジラに国璽を奪われて言い訳ばかり考えるハン・サンジル(オ・ダルス)。
海賊のフンミョ(ソルリ)、ヨンガプ(シン・ジョングン)、チャムボク(イ・イギョン)、王の側近チョン・ドジョン(アン・ネサン)など、様々な実力派の役者が勢揃いしています。
クジラとヨウォルの出会い
クジラが国璽を飲み込んだ理由は、たまたま明から国璽を持って帰っている船の近くをクジラの親子が通りかかっただけで子クジラが攻撃されたからです。
子どもを助けようとした母クジラは船に乗り上げ、船は『タイタニック』並みの真っ二つに引き裂かれます。
そして母クジラが口を開けた瞬間に、官僚サンジルの目の前で国璽はクジラの口の中へ消えます。。
倒れた船の「朝鮮」という旗のついた柱が母クジラの背中に刺さりますが、親子の鯨はそのまま静かに深海に消えてしまいます。
私はここで泣きました。
大きいクジラでも、電柱並の柱が刺さったら痛いだろうに、でもクジラは静かなままです。
人間なら復讐しようかと考えるのに、懐の深さが違うなと。
ちまちま生きている人間だから復讐を考えてしまうのかと、自分が醜く思いました。
でも、船の大破も、国璽が消えたのも、クジラに柱が刺さったのも全部人間が悪いのです。
クジラの声を気持ち悪がり、攻撃した人間がすべて悪いのに、クジラを捉えて胃を捌こうなんて身勝手にも程があります。
クジラはただ親子で泳いでいただけです。
自分たちの領域で生活して大砲を向けられるなんていう理不尽甚な行為で、どうして陸で暮らしている人間が海へ出て来て知らないという存在だけで攻撃するのでしょうか?
クジラからしたら人間は蟻ほどの生き物なのに殺すことは容易です。
子どもを助ける為に抵抗しただけです。
何もしてないのに攻撃されなくてはならないのでしょうか!?
今も昔も官僚は自然に対する尊敬は口先だけで、自然に対する畏怖が足りず、自分の身が一番かわいいのではないかと思ってしまいます。
その母クジラがまだ小さかった頃、少女時代のヨウォルに助けてもらっていました。
十字の傷を負って漁師の網に引っ掛かっていると海に潜っていたヨウォルが網を切って助けます。
それからというもの、ヨウォルの腕についている鈴の音を聞きつけては、クジラはことあるごとに海の中でヨウォルに会いに来ます。
ヨウォルの為に何度も現れるCGのコククジラの映像には、作り物とは思えない荘厳さが感じられて、ヨウォルたち海賊が「クジラは竜王の使者である」という意味がよくわかります。
でも、クジラが成長するのは年月かかりますよ?鶴は千年亀は万年が例えだとしても、あのクジラが10年すぎで巨大化するわけがありません。
korea版パイレーツ、オブ・カリビアンだけに、ヨウォルは化け物で多分300歳くらいの筈です。
実は魔女くらいの老婆だったイェジンと思うと笑えます。
コメディータッチの共演
キム・ナムギルとソン・イェジン2人のシーンは笑いが満載ながらも、何となくラブストーリーの始まりみたいな予感を感じさせて、ドキドキします。
くどくナムギルとバカにするイェジン。
熱愛の噂になっても仕方がないと思うような微笑ましいやり取りの中で、2人の演技力が光っています。
また、ユ・ヘジンとのやり取りなども爆笑は必至です。
キム・ナムギルの見た事がない表情に笑いまくることこの上ありません。
クジラが魚だから焼いて食べるとか・・やめて下さい!クジラは哺乳類ですから。
実際のクジラを見た驚愕顔は演技でも笑えます。
『パイレーツ』 感想
とにかく、アクション満載で笑いまくりのこの作品は、まさにエンターテイメントです。
真面目なシーンも要所を押さえて入れてくるところがたまりません。
原題は『海賊:海へ行った山賊』で、海賊と海を目指ざした山賊と官軍との三つ巴の戦いを描いていて、手に汗握ること間違いありません。
クジラを捕まえて国璽を取り戻す目的の為に三者三様の作戦が火花を散らします。
そして、エンドロールの映像まで楽しめるという、本当の最後まで目が離せない作品となっています。
サジョンとヨウォルの最悪の出会い
物語の始まりは「国璽の紛失」です。
保身に駆られた官僚はクジラに呑みこまれたという事実を王に告げることができず、"海賊に奪われた"と話を作り上げ、そのおかげで海賊と山賊すべての掃討作戦を繰り出します。
山賊のサジョンも官軍に追われますが、逃げるシーンさえも爆笑です。
一方海では海賊ヨウォルに官軍の使者として、サジョンに切り付けられても生きていたフンガプが「15日の期限」をつけてクジラの捕獲を言い渡します。
「クジラは竜王の使者」だとして断ろうとするヨウォルに、情け容赦ないフンガプは「それなら海賊の身内すべてを殺す」と脅します。
要求を呑むしかない船長としてのヨウォルは、しぶしぶ応じるしかありません。
クジラ捕獲の為にヨウォルをはじめとした海賊数人で陸に上がり、商人から火薬などの様々な武器を調達するために向かいますが、商人の家でサジョンと出会い、きつい物言いのヨウォル一行は山賊をバカにした発言をします。
結果、サジョンに勝ち商人と武器の取引に向かうヨウォル達ですが、2人の出会いは最悪です。
しかし、サジョンは彼女に好意を持ち、ヨウォルは彼を毛嫌いします。
男って気の強い美人が好きなんだなぁ、とソン・イェジンが羨ましくなりました。
誤解してほしくないのは、サジョンが女好きではないということです。
サジョンは物語の中で女っ気が一切なく、本気で一目惚れをしたのだと思います。
しかし、サジョンも商人から「クジラが金銀財宝を呑みこんだ」という話を聞いてから、一攫千金を狙いクジラを捕まえようと考えています。
なんと、翌日商人からヨウォル達が買った大量の武器をサジョンたち山賊が奪うという暴挙に出ます。
本当に出会い2日目も、最悪です。
大量の武器を横取りしたサジョンを追うヨウォル。
ヨウォルは庶民の生活用水として家々の頭上に長く伸びている水路を走り、武器を取り返そうとサジョンを追います。
追うヨウォルを手持ちの砲弾で狙い撃とうとするサジョン。
ちょっと待って!!昨日一瞬でも好意を持った女性を撃とうとするなんて、この男絶対頭がどうかしてますって!!
しかし、狙いは外れ、水路の要である巨大水車に当たったから、さあ、大変です。
ヨウォルの後ろから水路はバラバラと崩れだし、巨大水車は水路から外れ町中を破壊しながら回り続けます。
水路のヨウォルは物凄い勢いで水路を滑り、その後ろから水路は崩れていき、観ているだけで木製ジェットコースターに乗っているVRのような迫力が味わえます。
水路が崩れる前に逃げ出したヨウォルは、サジョンと武器の乗った荷車に乗り移りますが、今度は巨大水車から逃げる羽目になります。
もうサジョンのおかげで踏んだり蹴ったりです。
荷車に乗ったまま空を飛んだりと大冒険しますが、荷車の止まった先は軍の駐屯所の前で、たくさんの兵士に弓を放たれます。
咄嗟にサジョンはヨウォルを覆い、背中に無数の矢が刺さります。
この男、さっきは撃とうとしたり、今度は庇ったりと思考回路が理解できません。
ヨウォルもヨウォルで弓の刺さったサジョンに向かい、「死んだのか?死んだのか?」と尋ねますが、ここで海賊ヨウォルの本領発揮です。
心配して訊いたのではなく、嬉々として死んだのかの確認で、助けてもらったのにそこまで嫌わなくても・・と、主人公2人の精神が心配になります。
ヨウォルの喜びを裏張り、実はサジョンは服の下に竹で作った鎧を着ていて、無事でした。
が、後ろからはガラガラと巨大水車が2人に迫ってきます。
咄嗟に飛び逃げる2人ですが、水車は大量の火薬の乗った荷車を直撃し、大爆発。
出会い2日目のシーンはスケールが大きく、水路や水車はCGを使っているとしても、街並みの製作費などを考えると莫大な費用が掛かったと思います。
それもすべて壊すために・・。
映画って、本当に規模と製作費が凄いですね。
いざ、クジラ捕獲へ!!・・しかし
無事に逃げたサジョンとヨウォルはそれぞれ手に入れた大量の武器を船に乗せて、クジラ捕獲への航海に出発します。
しかし、クジラの大きさを知らないサジョンは小舟で出発します。
途中で大きな魚を発見し、クジラだと言い張る山賊たちに元海賊のチョルボンだけが「あれは鮫だ」というのですが、山賊たちは初めて見る巨大な魚に目を奪われて誰もその意見を聞いていません。
クジラだと思い込んだ山賊たちは鮫を捕まえようと必死です。
サジョンは弓を射たりしますが、鮫には効果がありません。
とうとうサジョンは縄のついた銛を投げつけると、見事鮫に刺さり、みんなは喜びますが、喜びは束の間です。
銛を射込まれた鮫は物凄いスピードで海を泳ぎだします。
そのあまりの速度に小舟の帆は折れ、みんなは波を受けながら鮫の行く方向に連れ去られていきます。
その先にはヨウォルとの船長対決で敗れ、海に身を投げたソマが、ヨウォルに復讐するため「一番速い船」と言われて買った船に乗っています。
山賊を乗せた鮫がエンジンという冗談のような小舟がその「一番速い船」を追い越していく様は、一番笑えました。
ソマが船を売った相手に「一番速い船だったんじゃないのか!?」と訊いた瞬間にはお腹が痛くなるほど笑いました。
サジョンはそこの場所でやめておけばいいのに、鮫を止めようと手持ち砲弾を放ちますが、予想していた通り、ソマの船に当たり、ソマの怒りを買って攻撃されますが、現在一番速いのは鮫のエンジンを持つ小舟です。
攻撃をかわし、逃げ延び、鮫が死んで推進力がなくなると一旦陸に戻ります。
そこで、酒好きの坊主が酒だと思ってもなかなか蓋の開かない酒瓶を何気なく投げると、船に当たりますが、実は酒瓶ではなく火薬の詰まったその瓶は一瞬で船を木端微塵にしてしまいます。
あわや、山賊たちの一獲千金の夢は消え果たと思いきや、そこで諦めないのが「イカれ虎」サジョンです。
海へ行く山賊、再び
サジョンたち一行は今度は官軍の持っている船を奪います。
次々とサジョンが火をつけて回り、一隻の船に乗ろうとした瞬間、その昔自分が切り付けたフンガプと対面します。
お互いに激しい怒りを抱いている2人はそこで戦いを繰り広げますが、船は出向しています。
戦いたいのをこらえて船に乗り込むサジョン。
再び山賊の出向です。
今度は前回の小舟には比較にならない程大きな水軍の所有する船です。
いざ、クジラを目指して出向するも、本物のクジラを目撃し、度肝を抜かれる山賊たち。
サジョンはチョルボンにクジラがこんなに大きいとは知らなかったと詰め寄り、チョルボンの山賊の中の順位を一番下に下げてしまいます。
チョルボンはサジョンの気分次第で何度も下っ端になったり、2番手になったりと山賊の中の順位が変わりますが、それは海を知らない山賊たちに対して、海を知っているだけで大言壮語を吐く自分の責任です。
本物のクジラを見て、意気消沈し山に戻ることを決めた山賊たちは、甲板に寝転がって気ままな潮に流されていきます。
なんと流れ着いた先はソマとヨウォルの一触即発の戦いの幕開けの瞬間。
何が何だかわからないまま戦いに加わる山賊たち。
どちらに付くのか躊躇する山賊ですが、サジョンはソマからヨウォルを守ります。
しかし、ヨウォルから邪魔者扱いされるサジョン。
結局、勝ったのはソマで、ヨウォルとサジョンは互いの頭目として海に沈みます。
そこでヨウォルの鈴の音を聞きつけたクジラの出番です。
クジラは2人を助け、無人島へ送り届けます。
しかし、ヨウォルはソマから受けた傷のせいで、意識が戻りません。
サジョンは薬草を摂って擂り潰したものを患部に当てたりと、甲斐甲斐しい看護をします。
ヨウォルは意識を取り戻し、そこで最悪の出会いの2人から距離が近づいて、ロマンスが生まれるかと思いきや、そんなことはありません。
この作品はラブストーリーを匂わせるだけで、ラブストーリーにはならないところが抜群にいいところです。
あくまで、海洋アクションアドベンチャー作品としての体裁を守り抜きます。
また海に落ちるときに2人の手は鎖で繋がれていて、用を足すにも連れ立って行かなければならず、海で用を足すシーンも笑いどころです。
島に坊主の乗った流された水軍の船が辿り着き、2人は無事に島から抜け出します。
サジョンとヨウォルの部下がソマに捕まっていると聞き、ソマの船に慌てて引き返すのですが、2人は無事に仲間を救い出すことができるのでしょうか!?
そしてクジラと国璽の行方はどうなってしまうのでしょうか!?
ヨウォル×ソマ、サジョン×フンガプの決着の行く末はどうなるのか!?
それは観てのお楽しみです。
ただ、この後にはサジョンの名台詞があります。
「山賊の生き方は二つだ━━。金を追うか、愛に生きるかだ」
キム・ナムギルファンならそこで崩れ落ちる筈です。
是非期待してください!!
キム・ナムギル『パイレーツ』公開時インタビュー
―多くの人が「パイレーツ」でキム・ナムギルがコミカルな演技を披露したことは意外だと話している。
キム・ナムギル:それは暗いキャラクターを多く演じたからで、実際の僕はすごく愉快な人間だ。人と付き合うことが好きで、冗談もよく言う。そのため、そうした反応は僕にとってはむしろ意外だった。
―実はキム・ナムギルは愉快な俳優だという話を撮影現場のスタッフたちを通じてよく聞いていた。スタッフと気兼ねなく付き合ったり、よくいたずらをしたり、下ネタもよく言うと聞いたが(笑)
キム・ナムギル:ハハハ。撮影現場ではスタッフ側に立って、前に出て色々と話す方だ。それで、制作会社から悪口もたくさん言われた。10年以上の付き合いがあるスタッフは、そんな僕を見て「君がそうやってもスタッフたちは分かってくれない」と話してくれた。でも、分かってほしいと思ってそんなことをやっているわけではない。もしそんな気持ちがあったら、制作会社と仲良くするし、スタッフ側に立つことはしないだろう。ただ、若い時にアルバイトでブームマイクを握ったり、CMの助監督を務めたことがあるからか、スタッフがどれだけ大変なのかをよく知っている。その時は僕が何かを主張したくても力がないから何も言えなかった。それに比べて、俳優になった今は影響力が少しはあるから話しているだけだ。
―共に作業するスタッフに対する責任感を持っているように見える。それでは、主演俳優としての責任感はどうなのか。「群盗:民乱の時代」「バトル・オーシャン/海上決戦」「海にかかる霧」など約100億ウォン(約10億円)の制作費が投資された作品と今年の夏に競争を繰り広げることになった。キム・ナムギル:「パイレーツ」の評価が切り下げられている部分があることを知っている。4作品のうち、敗北者になるだろうという話があることも知っている。それでも、変にもその部分においては心が落ち着いている。キム・ナムギルという俳優は弱いかもしれないが、僕と共演した俳優やスタッフは決して弱くないと思うからだ。最も弱い映画と評価されたことも実は悪くないと思う。むしろ高い期待を持たせて観客に失望を抱かせるよりは良いからだ。観客が映画を見て「思ったよりも面白い」と思って帰ってくれれば嬉しいと思う。
映画の評価はキム・ナムギルの杞憂でした。
『鳴梁(ミョンリャン)』 (邦題バトル・オーシャン/海上決戦)が2014年度1位の観客動員数ですが、この作品は2000年から数えても1位という、超ド級の大作です。
2014年の韓国映画はクオリティの高い作品などが多く、『国際市場で会いましょう』もこの年です。
しか、『パイレーツ』は2014年の2位、2000年からでは20位に位置する良質な人気作でした。
決して敗者ではなく、寧ろ「勝ち組」になりました。
―実は映画を見ると、俳優自身は恥ずかしいだろうと思える台詞が非常に多い。でも、それにユーモアが加わってそうした部分が消えた気がする。演技をするにもより簡単だったと思うが。
キム・ナムギル:その通りだ。ソン・イェジンとの洞窟シーンが、演じていて少し恥ずかしかったかもしれない代表的なシーンだ。人々にソン・イェジンと2作品連続で共演することに負担はないのかと言われたが、僕はむしろ期待があった。以前は新しいものに惹かれたが、今は親近感から来るリラックスした感じがより好きだからだ。ソン・イェジンと海で小便をするシーンも、シナリオ上では「小便をする」という一行しか書いてなかった。でも、お互いに気楽だからいたずらをするようになったし、また相手がそれを自然に受けてくれて予想だにしなかったシーンが誕生した。
―もし海賊と山賊のうち一つだけ選ばなければならない状況だとしたら、どんな人生を生きたいのか?
キム・ナムギル:海賊!冬の海がとても好きだ。中身が分からない、その詰まった感じがとても好きだ。嫌なことがあった時、一人で冬の海に行ったりもする。面白いのが、「複雑な考えを全部そこに置いて帰ってこよう」という考えで海に行くが、車で降りてすぐに「寒い。ダメだ。帰ろう」となって、5分足らずで再び車に戻る。そのうち、「どうして僕は海に来たのだろう?」と思って悩みを忘れてしまう(笑)
Kstyleより
相変わらずお茶目な発言のキム・ナムギルですね。
ファンは見た目と性格のこのギャップがたまりません。
本人は『パイレーツ』のサジョンは今までの役柄の中で一番自分の性格に近いと言っていましたが、最近のドラマ『医心伝心』のホ・イムもまた自分に近い役柄だったのではないでしょうか?
復讐劇もファンが床をのた打ち回るほどカッコいいですが、これからは色々な面を見せて欲しいですね。
来年上半期にSBSドラマの『熱血司祭』も本決まりとなり、コメディありの新作ドラマらしく、来年もキム・ナムギルから目が離せません。
『パイレーツ』フル動画を日本語字幕で無料かつ安全に視聴する方法
『パイレーツ』フル動画を日本語字幕で無料かつ安全に視聴する方法はこちらのページで詳しく解説しています。
パイレーツ|日本語字幕フル動画を今すぐ安全に無料視聴する方法《韓国映画》感想・見どころも
http://www.asiadramatictv.com/lineup/SO0000008843/より引用 2013年テレビ放送された『サメ~愛の黙示録~』に続き、2014年に公開されたこの作品で主 ...
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