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韓国ドラマ

赤と黒|キムナムギル主演!感想と見どころ、キャスト相関図*衝撃のラスト《韓国ドラマ》

http://doramy.su/news/bad_boy/2013-07-01-43より引用

2010年に日韓合同作品としてNHKと韓国のSBSで制作されたドラマで、日本では2011年にNHKBSプレミアムで放送された、今でも人気が高く、BS放送で未だに放送されています。

12月5日からは日テレプラスでも放送が予定されています。

当時は影のある役柄の多かったキム・ナムギルが、今では実力派俳優としてラブコメもこなすなど作品ごとにキャラが変わる豹変ぶりを見せてくれますが、このドラマはキム・ナムギルのイメージを復讐劇に印象付けた作品です。

撮影中にキム・ナムギルの兵役が決まり全20話が急遽17話になり、話題を呼びました。

韓国では平均視聴率が15.1%とあまり揮いませんでしたが、日本では多くのナムギルペン(ファン)が中毒症状をおこした注目作品です。

日本のタイトルはスタンダールの名作小説「赤と黒」をイメージして付けられました。

『赤と黒』あらすじ

幼い頃、無理やり育ての両親から引き離され、ヘシングループの後継者として会長の寵愛を受けて育てられたゴヌク(キム・ナムギル)。しかしDNA鑑定で本人ではないと判明すると、野良犬のように容赦なく捨てられた。自分の人生を滅茶苦茶にしたヘシングループへ復讐を果たすため、彼の長く緻密な計画がここから始まる。
明るく、少女のように天真爛漫なヘシングループ会長の末娘モネ(チョン・ソミン)と、長女として父親の事業のために政略結婚を受け入れたテラ(オ・ヨンス)。モネには婚約者がいたのだが、偶然に出会った妖しい魅力を秘めた謎の男に心を奪われてしまう。謎の男こそ、成長したゴヌクであった。ゴヌクとの出会いを運命だと信じるモネと、ゴヌクを無視するテラ。姉妹とゴヌクを巡る危険な恋の駆け引きが始まる・・・。
会長の妻であるシン夫人から信頼され、夫人主催の美術展示会の準備に没頭するジェイン(ハン・ガイン)。彼女は会ったことがないグループの二男、テソン(キム・ジェウク)に狙いを定めていた。目的は、憧れのセレブ生活を手に入れること!ある日、ゴヌクと一緒にいる姿をジェインに見られてしまったモネは、とっさに兄のテソンだと嘘をついてしまう。ゴヌクは自分をテソンだと思い込んでいるジェインに対し、あえてテソンの振りをし続ける。こうして、二人の運命的な出会いが始まった。

公式ページより引用

 

『赤と黒』見どころ

http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?art_id=201006291128291より引用

3つの名前を持つ男シム・ゴヌク(キム・ナムギル)は、幼い頃の復讐の為だけに生きています。

チェ・テソンとてして聴覚障害はあるものの優しい父と母性溢れる母に愛されて暮らしていたのに、ある日急に両親から引き離され、ホン家の次男ホン・テソンとして新しい名前を強要され、無理やり育てられることになります。

しかし、裕福なホン家の暮らしは長く続かず、DNA鑑定の結果、本物のホン・テソンが見つかったとして、雨の降る中邪険に追い出されてしまいます。

優しい両親はテソンを迎えに来る途中事故で亡くなってしまい、天涯孤独になったテソンはホン家の展開する企業「ヘシングループ」に復讐するため立ち上がります。

自分で仕方なく選んだ名前、シム・ゴヌクとして━━。

 

ソニョンの死

http://lovetree0602.tistory.com/m/1056より引用

シム・ゴヌクは天涯孤独の身の上です。

しかし、児童福祉施設で一緒に過ごした姉のように慕う唯一の女性ソニョン(キム・ミンソ)がいました。

ソニョンはゴヌクの復讐を知っていながらも、偶然日本で出逢ったホン・テソン(キム・ジェウク)の恋人になり、ゴヌクの復讐を諦めさせようとします。

ある日ソニョンはマンションの屋上から転落死してしまいます。

警察はマンションの住人である恋人のテソンをマークしますが、なかなか確信が得られません。

警察ではソニョンがテソンと呼んでいたもう一人の存在が明らかになり、転落死を殺人事件にするために、テソンと「もう1人のテソン」であるゴヌクを執拗に追うことになります。

テソンとゴヌクと転落死の真相を暴く刑事二人の攻防が繰り広げられます。

ソニョンの死により、家族を失ったゴヌクと恋人を失ったテソンの悲しみはとても深いものでした。

ゴヌクの中ではソニョンの死によって「ヘシングループへの復讐」の炎はますます燃え上がっていき、テソンは今までもろくでもない生活態度だったのに、ソニョンの死によりますます自暴自棄になっていきます。

どちらの選択肢も亡くなったソニョンが知れば悲しむ道です。

しかし、2人のテソンにはソニョンの死よりもまだ深い悲しみをもたらす出生の秘密があったのです。

 

テラとモネ 姉妹の愛憎

https://m.blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=sg83love&logNo=220873241952&proxyReferer=https%3A%2F%2Fwww.google.co.jp%2Fより引用

最初はスタントマンとしてホン家の姉妹の前に姿を現したゴヌク。

一目で末っ子のモネ(チョン・ソミン)はゴヌクにご執心になってしまいます。

長女のテラ(オ・ヨンス)は最初ゴヌクを毛嫌いしていますが・・。

 

モネの恋

http://the-star.co.kr/m/view.html?catid=21&contid=2010070100762より引用

婚約者のいるモネですが、ただの政略結婚なのでモネは本気で彼を好きになっていません。

そこにある日スタントマンとして現れたゴヌクに一目惚れしてしまいます。

撮影現場があれば彼がいないかと探します。

結局婚約者は女優と交際していたのがバレてしまい、モネは堂々とゴヌクを追いかけます。

ついには恋の病で食欲も失せ、熱まで出すほどです。

しかし、モネは貪欲にゴヌクを求めます。

モネのゴヌクへの想いは観ていてもかなり一方通行です。

お嬢様育ちだけに、自分が望めば何でも手に入ると思っている傲慢なアプローチをしています。

ゴヌクはモネの想いには応えていますが、あくまで表面上です。

なんたって、携帯電話に登録している名前が「ロープ」なですから。

モネを掴んだ後は上へ登っていくつもりなのです。

 

テラの恋

http://bntnews.hankyung.com/apps/より引用

結婚して可愛い女の子をもうけているテラは仮面夫婦です。

テラこそ恋を知らず、政略結婚として検事の夫に嫁いだのですが、政略結婚は上手くいかず、事業を失敗した夫の父親からホン家へ度々の無心を迫られる関係です。

そんなテラは最初は毛嫌いしていたゴヌクを知っていくうちに、どんどん彼に惹かれていきます。

恋を知らずに結婚したテラは、ゴヌクに会って初めての本気の恋をしてしまいます。

そして遂には離婚という決断までしてしまいます。

姉妹二人を自分に酔わせたゴヌクの復讐の目的とは一体━━。

 

ゴヌクの真実の愛

http://www.newdaily.co.kr/site/data/html/2010/07/21/2010072100028.htmlより引用

ゴヌクが実際に愛したのはムン・ジェイン(ハン・ガイン)です。

2人の姉妹はあくまでもヘシングループへの手掛かりと足掛かりです。

最初の頃に自分をヘシングループのテソンと誤解したジェインを憎からず思っていて、たまたま歩いているところを撮ってもらった写真を大事に部屋に置いています。

復讐に燃えるゴヌクと家柄のせいで婚約者に裏切られ玉の輿を狙うジェインですが、自分たちがお互いに惹かれていつつも目的の為に恋愛関係には進めない・・。

2人が幸せになるのを願うしかありません。

 

しかし、ムン・ジェインって聞くと驚きませんか⁈

大統領と同じ名前です!漢字表記は最後の1文字が違いますが、現在からしたら驚きの名前じゃないですか⁈

 

日韓合作ならではの日本ロケ

http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2010030815322315778より引用

日本では名古屋と下呂温泉でロケを行いました。

幻の仮面と言われる「ガラスの仮面」を求めて、ヘシングループの母親シン夫人から依頼されたアートコンサルタントであるムン・ジェインと、それを聞きつけたシン夫人の次男テソンとその部下として日本にやってきたゴヌクが奪い合います。

幼少期を日本で過ごしたキム・ジェウクの日本語は聞きやすいですが、なぜか普通の話し言葉より悪態を吐く台詞の方が日本語が上手すぎてびっくりします(笑)。

キム・ナムギルやハン・ガインの日本語も拙さはあるもののたくさん聞くことができます。

このロケの時、キム・ナムギルは納豆が「おいしいから」という理由で気に入ったそうで、納豆ばかり旅館で食べていたそうですよ。

キムチと納豆は同じ発酵食品ですから、彼には平気だったのでしょうか?

また、日本語ができないキム・ナムギルは日本在住のいとこに度々日本語を教えて貰ったのだとか・・。

タイトルに出る金魚も日本旅館のものです。

日本人のガラス工芸家・龍先生役として俳優の豊原功補も出ているのも見どころです。

 

主人公演じるキム・ナムギルの演技

https://elsol.tistory.com/2615より引用

原題は『悪い男(나쁜남자)』で、監督からもキム・ナムギルは「本当に悪い男にしか見えない表情をする」と絶賛されました。

前作のドラマ『善徳女王』ではピダムとして多重人格性のある役柄で、愛らしかったり人殺し現場を見て笑ったりと、ぞっとするような複雑な性格を演じましたが、今作ではキム・ナムギルのミステリアスな色気が溢れています。

自分が何者かわからないまま、復讐を望みながらも家族を求める切ない演技と、憎むべき相手を狙う鋭い瞳のギャップが最高にセクシーな色気を感じさせます。

すらりとした姿だけでも色気ある立ち姿、アクションも交え、逞しさもありながらもどこか儚げなミステリアスな色気が漂っています。

急遽キム・ナムギルが軍隊に入隊という事情が発生し、代役を立てても彼の魅力ある演技がラストに凝縮されています。

キム・ナムギルの登場シーンと台詞がかなり減りますが、そこは実力派俳優として目の動きとかすかな表情の変わり方で魅せてくれます。

 

番組OST「ときどきひとりで泣いてます」

普段は、キム・ヨヌの歌う番組の最終話ラストも飾ったOSTをファンミでキム・ナムギル自身が披露したことがあります。

キム・ヨヌとは違うキム・ナムギルの声を聴くと思わずゴヌクを思い出し、胸が熱くなりそうな甘い歌声です。

「ありがとう、そこにいてくれて」の歌詞とキム・ナムギルの表情には泣きますよ。

 

『赤と黒』キャスト相関図

https://tv-aichi.co.jp/kandora/akakuro/00.htmlより引用

 

『赤と黒』感想

http://allvod.sbs.co.kr/allvod/vodEndPage.do?mdaId=22000071436

このドラマを初めて観た時、続きの展開が気になって仕方なかったのですが・・・ラスト3話の衝撃が凄すぎて、観終わった後、真夜中なのにもかかわらず、朝まで眠れませんでした。

衝撃が凄すぎて・・。

自分でも気持ちの整理がつかず、ショックが強すぎて眠れず、気が付けば外が東雲だっていました。

何回見返しても、それまでの復讐劇でキム・ナムギルの色気にやられてキャーキャー喚いていても、ラスト3話は毎回衝撃すぎて黙り込みます。

 

全20話を17話に

https://allofidol.com/posts/255764?board=wholeより引用

キム・ナムギルの撮影中の入隊により、最初の話から3話短くしなければいけない事態となり、大幅にシナリオが変わったそうです。

15話からキム・ナムギルの出番が少なくなり、台詞も少なくなって、衝撃のラストを迎えるのはそのためです。

ゴヌクの後姿や遠目からの印象がこの3話で増えますが、これは重要な部分をキム・ナムギルだけ先に撮影し、後の部分はホン・ドユンという役者に代役をしてもらっています。

心肺蘇生装置を使用する際に、顔とお腹がキム・ナムギルではないのがわかります。

キム・ナムギルの映画作品で見たおヘソ周辺が別人です‼︎

アクションシーンなどで代役を立てることはありますが、このような途中から姿だけの代役は"兵役という撮影中の出来事"として韓国でも異例の措置だったようです。

 

衝撃① ゴヌクが精神病に

http://blog.daum.net/carvenp123/184より引用

チェ・テソンの両親と同じ事故を起こしたゴヌクは心神を病んでしまい、記憶がなく、幼児そのものです。

蝶をみて喜んだり、夢を見て飛び起きて怯えたりと、観ているこちらの方が衝撃的でした。

ジェインの「疲れたのよね?もう大丈夫」と言う台詞で号泣しました。

ジェインをお母さんと呼んだりして、ジェインでなくても泣きます。

その場面はシン夫人を陥れる罠の一つだったという見方が視聴者に多い意見でした。

しかし、私はその時は事故のショックで本当に一時的に精神的におかしくなっていたのだと思います。

もう、彼の精神は復讐にも疲れていたのではないかと思います。

ただ、どうしてもシン夫人のやり方だけは許せなくて、そこが最終手段になっていたのでしょう。

協力者もいましたし、ゴヌクは一時的に幼児返りしないと精神的に持たなかったのかと・・。

正気を取り戻して退院してからの彼はもう復讐に漲った容貌ではなく、燃え殻のようなただの冴えない男性になっていましたから。

 

衝撃② シン夫人の巧妙な罠

https://programs.sbs.co.kr/drama/badboy/vod/52873/22000071442より引用

シン夫人(キム・ヘオク)の殺人教唆という罪を暴いて復讐を果たし、すべての復讐を終えたゴヌクですが、そこで終わらないのがシン夫人です。

護送される時に自分を見ていたゴヌクに事実を全部ぶちまけます。

シム・ゴヌクは本当のホン・テソンであること

本物の愛人の息子が嫌で、偽物のテソンを連れてきて追い出し、今のホン・テソンが赤の他人であること。

ゴヌクが自殺に追いやった兄も、愛憎にくたびれて傷つけてしまった妹も、病に倒れ憎んでいた筈の父親も全部自分の実の肉親である事を今になって語ります。

挙句には、私の勝ちだわと笑います。

かろうじて持ち堪えていたゴヌクの精神力を奪い去ります。

 

衝撃③ 謎を呼んだラストシーン

http://allvod.sbs.co.kr/allvod/より引用

シン夫人から事実を知らされ、復讐が勘違いであり、自分自身を追い詰める行為だったと知ったゴヌク。

彼にはもう生きる気力は残っていませんでした

事情を知ったテラは弟テソンとして会いに来たり、テソンとして生きたテソンはゴヌクから全て奪ってしまったと後悔します。

銃を持って死のうとしたゴヌクですが、思いがけないジェインの訪れに銃を捨てます。

そしてジェインの「みんなあなたを許しているわ」と言う言葉で今からジェインと結ばれると思いきや、事情を知らない留学していたモネが1人になったゴヌクの所へ来て、ゴヌクが捨てた拳銃でゴヌクを一方的に追い詰め、ゴヌクを撃ちます。

さすがシン夫人の娘です。

愛した男が憎いからと思い、相手に喋らす機会もなく、自分の感情論だけ喚いて正当化しています。

ゴヌクを知っている私たちなら、ゴヌクに同情しますが、いざ自分がモネの立場ならと考えてみましたが、やはり、モネはあの母から生まれあの母から教育された間違った人間としか感じられません。

妹のモネを犯罪者にさせないために、ゴヌクは拳銃から指紋を拭き取り銃だけを見られないように忍ばせたまま、1人で出て行きます。

携帯も置いて、死に場所を探して。

そして、1人秘かに消えて逝くのです━━。

このラストシーンは視聴者からは謎として様々な推測を呼びました

 

天国か地獄か

http://allvod.sbs.co.kr/allvod/vodProgramDetail.do?pgmId=00000344472より引用

ゴヌクは最初から最期まで自分が行くのは天国か地獄かを自身に尋ねていました

自分が何者なのかもわからなかった彼が、真実を知った衝撃はいかほどだったでしょうか・・。

復讐を誓ったヘシングループが自分を追いだした本当の家族だったと知り、モネに撃たれたことが原因だったにせよ、精神的に自殺のような形で誰にも看取られることなく、たった1人で死に向かったゴヌク。

ゴヌクがずっと探して欲しがっていたのは「家族」でした。

テラやモネには恋愛感情は持っていないけれど、もう一度家族として暮らすことを夢見ていました。

そして、次に家族となるジェインとその妹ウォニンを考えてもいたのに。

不明自殺者として警察に処理されたゴヌク。

待ち続けるジェイン。

やり切れないラストは、2人の運命が天国だったのか地獄だったのか、思いもよりません。

本来なら20話だったラストは天国なのか地獄なのか。

是非20話完結でどんな形であっても、ゴヌクがテソンとして家族を得られる物語が見てみたい作品です。

 

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