2016年韓国で放送が始まるとアジア全域で社会現象を巻き起こすほどのヒットドラマとなった『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』。
ヒロインの「トッケビの花嫁」チ・ウンタクを演じたのが実力派女優キム・ゴウンです。
2018年に日本でもBS放送や販売、レンタルが始まるとその人気は日本でもうなぎのぼりに高まり、日本でも「トッケビシンドローム」が起こるほどの韓国人気ドラマナンバー1に輝きました。
『トッケビ』で魅せたキム・ゴウンの魅力についてまとめています。
(画像はhttp://kimtaku.com/kdrama-ost/より引用)
コンユ&キムゴウン主演『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』
韓国ケーブルテレビ局tvN開局10周年特別企画として放送されたドラマです。
原題は「쓸쓸하고 찬란하神 - 도깨비(わびしく燦爛な神━鬼<トッケビ>)」でトッケビの感情を前面に押し出したタイトルですね。
『太陽の末裔』などで大ヒットを飛ばす脚本として有名なキム・ウンスクと視覚や感性に訴えかける芸術的な才能を持つ監督のイ・ウンボクとの最強コンビが手掛けた900年以上の時を駆けたファンタジーラブロマンスです。
主演には『コーヒープリンス1号店』で大人気俳優でありCMにも引っ張りだこのコン・ユを迎えて、「トッケビ:キム・シン」の哀惜の苦しみや孤独を表現した大人ならではのラブロマンが溢れています。
そんな彼の前に姿を現すのが自称「トッケビの花嫁」と名乗るキム・ゴウン演じるチ・ウンタクです。
トッケビの不滅の命が終わる時は唯一の「トッケビの花嫁」が胸の剣を抜いてくれる時なのですが、彼の死の運命を知らずに2人は惹かれあっていきますが、孤独だった2人の運命の行方がとても愛しくて切なくて癖になるストーリーです。
初回放送からチャンネル歴代視聴率を更新!放送を重ねるごとにファンが爆発的に増加し社会現象となった超話題作。“韓国のゴールデングローブ賞”と呼ばれる第53回百想芸術大賞では脚本家キム・ウンスクが大賞を、コン・ユが最優秀演技賞を獲得!観る者の心を捉えて離さない、韓国ドラマ史にその名を刻む最高傑作。
トッケビの歌(OST)が話題に!
『トッケビ』はストーリーだけでなく、歌も注目されてOSTが人気を集めました。
各話ごとに異なる挿入歌が注目されるほど素敵な曲が多くありました。
今回はその中から二曲紹介しようと思います。
Stay with me
ドラマのエンディングソングで『トッケビ』といえばこの曲のイメージですね。
찬열 (チャニョル)と펀치(Punch)によるデュエット曲で、毎回番組ラストのいいシーンから登場します。
歌っているのはEXOのチャニョルとパンチという女性です。
チャニョルは皆様ご存知でしょうが、パンチはOSTの女王と言っても過言ではないほど、『大丈夫、愛だ』『ピノキオ』『太陽の末裔』『最高の一発』などのヒットドラマOSTに参加しています。
トッケビのコン・ユと、ウンタクのキム・ゴウンの2人の姿が嫌でも想い出される歌詞になっています。
첫눈처럼 너에게 가겠다 / I Will Go to You Like the First Snow
第9話でAileeが歌った「初雪のように君に行く」はロングヒットを記録し、ドラマを象徴する曲となりました。
曲のタイトルの通りトッケビが「初雪の日に会いに行く」とウンタクに言ったことを想い出せますし、歌詞も2人の切ない思いを綴っているようで、それを切々と歌い上げる声、すべてが「トッケビ」を収束させた物語に仕上げています。
ウンタク(キム・ゴウン)が注目の的に!
『トッケビ』の出演により、韓国ではキム・ゴウンが大人気女優へと一気に登り詰めました。
キム・ゴウンは映画女優として定評があり、共演者からも絶賛されるほどの演技力を培ってきました。
「可愛くない」という意見や「塩顔美人」という容姿に関しては賛否両論でしたが、整形が当たり前の韓国女優の中で整形せずに一重のままで勝負をしている点では好感を持って受け入れられました。
キムゴウンのメイクのやり方とファッション!東洋的な一重顔を武器にした変幻自在のスタイルとは?
キム・ゴウン自身も昔は「一重が嫌で整形を考えた」こともあったそうで、子供時代には瞼を糊でくっつけたなどのエピソードもあります。
そんなキムゴウンが『トッケビ』でヒロインのウンタクとして登場すると「かわいい」と衣装やメイク、髪型などが話題になり、韓国では老若男女に受け入れられるようになったのです。
衣装が可愛い
高校時代のウンタクの赤いマフラーやキャメルのコートが可愛いと話題になりました。
普段使いのフードの付いたパーカーなども韓国ではキム・ゴウンやコン・ユの衣装を真似する人々が2016年の冬から急増して、繁華街ではウンタクやトッケビファッションで溢れかえったほどです。
髪型が可愛い
前作ドラマの『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』と印象をがらりと変えて、黒髪のストレートヘアにしています。
個人的には、キム・ゴウンの容姿にはこのような黒でパーマのない髪型の方がとても似合うし、美人に見えると思います。
当時キム・ゴウンは24歳でしたが、ウンタクは19歳の高校三年生でした。
この髪型にしたことにより、キム・ゴウンの演技と相まって高校生にしか見えませんでした。
10年後の髪を短くした髪型はシックに大人びていて、同じ年齢のキム・ゴウンが本当に10年経ったような錯覚に陥りました。
メイクが可愛い
韓国サイトでも『トッケビ』のキム・ゴウンのメイクの仕方を紹介したサイトがたくさんあります。
それだけキム・ゴウンのメイクは注目されていたということでしょう。
キム・ゴウンのメイクは一重のため、ブラウンのアイシャドウで奥行きを出すことが一番のポイントですが、場面ごとに使うリップが韓国女性たちのトレンドになっていたようです。
高校生役のため決して派手なメイクは施していませんが、清楚な色のリップがますますウンタクの人気を高めたようです。
ドラマ内でウンタクの使っていたランコムの「NEWラプソリュ ルージュ 」の「100日ドライしたバラ(#264)」と「リリーローズ(#378)」で発売以来再入荷待ちの人気商品だったようで、「キム・ゴウンリップスティック」という別名で呼ばれていたほどです。
キム・ゴウン「トッケビに出会えて幸せ」
インタビューでキム・ゴウンはこの作品に出会えて幸せだと答えました。
「『トッケビ』という作品に出会えて感謝しています。幸せです」とし「予想より良い反響があり、ウンタクとして過ごした時間が本当に良かったです」と明かした。
キム・ゴウンは最も思い出に残っているシーンとして、チ・ウンタクとキム・シン(コン・ユ)のカナダでの再会シーンを挙げた。キム・ゴウンは「9年後、ウンタクの記憶が戻ってきて相手と再会するシーンを描くためだけに、カナダで撮影を行いました」とし「そのシーンは心理的にもプレッシャーが大きく、たくさん悩んで真剣に撮影に臨んだので、一番思い出に残っています。主人公の2人に、大きなプレッシャーを与えたシーンでもあったが、それを演じている時の感情は、私にとって忘れられなく、とても幸せなものでした」と話した。
2017年12月31日Kstyleより
他にはサニー役として出演したユ・インナと2人で受けたインタビューでも、作品のエピソードなど色々なことを語っていますが、最後にはこう結んでいます。
私が演じたものが視聴者のみなさんにそのまま伝わったら、それはとてもありがたいことなのですが、観てくださるすべての人に納得していただける演技というのは本当に難しいと思っています。だからどうしても自分の演技を疑ってしまうんです。「どう考えているの?」「何でそんなふうに捉えるの?」と。でもそれは役者がちゃんと表現できなかったからだと思うので、自分自身を責めて、さらに悩んでしまうこともあります。もちろん、これからもそんな悩みは尽きないと思います。でも今回のドラマは、脚本家の先生、監督、出演者の皆さん、それぞれお互いに調和がとれていて、私が演じたとおりに視聴者のみなさんにご納得いただけたのではないかと思っています。それはみんなの助けがあったからこそ成し遂げられたものだと思うので、本当に感謝したい作品です。
2018年1月1日naviconより
視聴者を虜にして大ヒットとなった『トッケビ』は演じたキム・ゴウンにも幸せな感情を与えたようですね。
私たちもこのドラマに夢中になり、トッケビとウンタクや死神とサニーとの恋愛に一喜一憂し、最終回では感動さえ与えてもらったのですから、演者たちにも一入感慨深い作品であったのでしょう。
『トッケビ』のキム・ゴウンまとめ
女優としての実力派韓国俳優の中でもとびぬけて群を抜くキム・ゴウンですが、映画女優として活躍していたためにお茶の間では馴染みがなくドラマデビュー作の『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』のヒロインになった時は似合わないという批判されたこともあります。
しかし、2作目のドラマ『トッケビ』ではヒロインのウンタクを自分のものとして消化して「可愛い」と称賛され、韓国に留まらずアジアや世界を取り込んで「アジアンビューティー」の座をほしいままにしました。
『トッケビ』のあまりのヒットのためにコン・ユとキム・ゴウン、イ・ドンウクとユ・インナの熱愛まで囁かれましたが、そこまで人々の心にこの『トッケビ』は強烈で忘れられない印象を漏らしました。
実際に熱愛になったわけではありませんが、この二組のカップルはドラマを離れてもお似合いだと世間が忘れられない象徴だったのだと思います。
これから女優としてどんどん活躍していくであろうキム・ゴウンの仕事や恋を応援しながら、またスクリーンやテレビの画面で会える日が待ち遠しいですね。