2017年12月から2018年2月まで放送されたドラマの中で、同時間帯視聴率1位を独走した『黒騎士』!
『太陽の末裔』や『雲が描いた月明り』で有名なKBS2で、平均視聴率9.69%、最高視聴率は最終回の13.9%と平昌オリンピックで湧く直前までの放送とあり、良好な視聴率を得ました。
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韓国を代表する俳優として若い時からずっと活躍し続けてきた『ドクターズ』のキム・レウォンと、子役から活躍して今や女優としての実力は十分な『ハベクの新婦』シン・セギョンが贈る究極な一途の愛に酔いしれるラブストーリーです。
200年以上前の前世から繋がった運命の恋人同士が現世で困難に立ち向かいながらもお互いを守り続ける姿に胸の高鳴りが止まりません。
黒騎士とは「(飲み会などで)女性の代わりにお酒を飲んであげる男性のこと」で、意味的には自分が身代わりになってでも守るという、それだけヒロインを想う紳士的な姿の主人公が素敵です。
ちなみにこれが女性の場合は「黒バラ」と言われ、男女ともに素敵な呼び名が付いていますが、ただ単に代わりに呑むくらいお酒が好きなだけの呑んべぇなのでは?!とも思ってしまいます。
それでは、内容をご紹介します!
(画像はhttp://kandera.jp/sp/kurokishi/より引用)
『黒騎士~永遠の約束~』あらすじ
旅行会社で働くヘラは恋も仕事も災難続き、さらには同居する叔母のせいで住む家を失い人生のどん底に陥る。
絶望の中よみがえるのは、幼い頃を共に過ごした初恋の少年の姿と、亡き両親から貰うはずの赤いコートだった。
翌日、目を覚ましたヘラは自分の部屋にある赤いコートを見て驚くが、身につけた途端に幸運が訪れ始める。
そんな中、スロベニア出張を引き受けて写真家の男性スホと出会ったヘラ。
初対面にも拘らず積極的な態度で正体を“黒騎士”だと言い続けるスホに戸惑うが、帰国後、叔母と住む新居のゲストハウスを訪れるとそこにはスホの姿が! 彼こそが初恋の少年だった――!公式ページより引用
『黒騎士~永遠の約束~』見どころ

http://m.moneys.mt.co.kr/view.html?no=2017122210358099888より引用
旅行会社に勤めるチョン・ヘラ(シン・セギョン)は仕事では災難に見舞われ、信じていた検事の恋人は詐欺師と判明した挙句、別れを切り出されて踏んだり蹴ったりです。
その不幸はとどまるところを知らず、家に帰ると一緒に暮らす叔母が、爪に火を灯すような暮らしの中で貯めていた家の大切な補償金を勝手に歴史的な伝統家屋への投資として使ってしまいました。
しかも実はその家屋は再開発地区に指定されて価値がなくなったと聞いて、本気の怒りを覚えるヘラ。
今まで1人で頑張って1人で稼いで生きてきたのに、周りの人間はすべて裏切っていると感じたヘラは、叔母に一緒に死んでと迫るものの、泣いて家を飛び出し、そのまま寒風吹きすさぶ公園のベンチで死を覚悟しながらもうとうとと眠りに落ちてしまいます。
そんな時、ふと、自分がまだ両親がいて裕福で幸せだった頃の記憶が蘇ります。
クリスマスプレゼントに両親がコートの仕立てを頼んだままだったことを思い出し、おぼろげな記憶を辿りながら路地を歩いていくとそこには「シャロン洋装店」が記憶の通りにあります。
お店を訪ねると、14歳の頃に仕立ててもらおうと頼んだはずのワインレッドの素敵なデザインの高価そうなコートが、驚くことに今の自分にピッタリなサイズになって仕上がっていたのです。
2人の魔女

http://www.fashionn.com/board/read_new.php?table=1023&number=23339より引用
ヘラに洋服を仕立ててあげる約束をした洋装店の主人シャロンに、『嫉妬の化身』のソ・ジヘ、調香師であり歴史文化の講師でもあるチャン・ベッキには『カフェアントワーヌの秘密』のチャン・ミヒが扮して、200年以上の時を生きる不老不死の謎の女性として登場します。
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歴史文化の講師として講義中のベッキが語る『昔の美味しい店』の話が本当みたいと受講生たちからは好評ですが、彼女は自分の経験談を話しているのですから当たり前です。
ずっとシャロンと2人で罪として不老不死の身で世の中を渡り歩いて来たのです。
時代の変遷の中でもそれに対応して身のこなしや身分を変え、不変の存在だからこそ流行に敏感で常に世の中の動きを探った結果、こんなにも200年以上を生きるオシャレで美しい魔女が誕生しました。
彼女たちの罪とは一体何なのか、彼女たちの正体と不老不死の呪いが解ける日は来るのでしょうか?!
ムン・スホとチョン・ヘラ 運命の出会い

https://imawesome.tistory.com/435より引用
シャロンからコートを渡された時からヘラの最低だった運は徐々に好転していきます。
社食で先輩から美味しいと言われたプルコギが自分の前で完売してしまい、食べられなかったと少し凹んでいると、プルコギを食べた職員が腹痛を訴え、スロベニアのカメラマンと会う旅行に出られる社員がヘラしかいなくなってしまいます。
初の海外旅行で緊張するヘラが目的のカメラマンだと勘違いして1日専属のカメラマンを頼んだのは、ムン・スホ(キム・レウォン)でした。
スホは医者の免許を持つという異例の企業家なのですが、クリスマス休暇を毎年スロベニアの古城で過ごして、ある女性をひたすら待っていました。
昔父を亡くした後に自分の面倒を見てくれた家の娘と影絵をしながら「ここで会おう」と約束をしていたのです。
その時の影絵ではお姫様と騎士がキスをする様子を彼女が少女なりの憧れを持って冗談で演じていました。
実はヘラは気付いていませんが、ヘラとスホはお互いに初恋の相手で幼い頃一緒に過ごしたスホが探して待っていた女性でした。
1日ヘラのカメラマンとして付き合ったスホはヘラから呑んでいたお酒を「黒騎士(フッキサ)」と言われて渡され、戸惑っていると黒騎士の意味をヘラに説明されて納得し飲み干すと、自分を黒騎士だと名乗るようになります。
これが黒騎士スホとヘラの必然的な運命の出会いでした。
かつては影絵で遊んだ騎士が大人になって再び出逢った時には、本物の黒騎士となって現れたのです。
黒騎士だと名乗っただけで本名は言わず、また会えることを約束するスホは本当に自分に何かあれば守ってくれるような存在に見えます。
また、スロベニアの壮大な山々と湖、童話のような家々や美しく荘厳な古城のロケ風景は観ているだけで心洗われ、自分もいつかこの風景をこの目で見たいと思わせるような魅力があります。
超甘口な口説き文句

http://m.veritas-a.com/news/articleView.html?idxno=103019より引用
主人公のスホは愛するヘラに花束やネックレスを渡したりと、こちらが言わなくても女性の喜ぶ心理を知っている最高の男性です。
彼の口から自然と紡がれる言葉がまた、甘々で、こちらまで恥ずかしくなってしまいます。
一番好きなのは上の写真のシーンなのですが、「泣き顔でアイスを食べるとどうなると思う?」というセリフ。
正解は「目の前の男がときめく」という、物凄い時間差で答えを得られるという「好き」表現です。
超甘口なスホの台詞に視聴者もときめきます。
- 君の中に僕はいない?きっといる、よく探して。
- もっと甘い言葉を聞かせようか・・そばにいるよ。
- (プレゼントを貰ってもお返しができないと言われ)そばにいればいい。
- 僕はもう病気だな、何でも許せる。
- いなくなるな、愛してくれればいい。
他にも甘い言葉が次々に飛び出しますが、女性なら好きな相手から言われるとメロメロになるような台詞を自然にさらっと口にしてしまうスホの素晴らしいこと!!
あなただけのお気に入りの甘口名セリフを見つけてみてください。
前世の運命

https://news.joins.com/article/22292842より引用
前世でヘラはプニという名前で奴婢として屋敷で働いていましたが、屋敷の娘チェ・ソリン(シャロンの本名)から自分の婚礼衣装を着て汚した罪として、焼き鏝を当てられ、左の頬から顎にかけて火傷の残る美しい顔なだけに可哀そうな少女でした。
しかし、プニは誰よりも賢くて優しかったのでその才能を見込んでソリンの嫁ぎ先へ下女として一緒に行くことになります。
ソリンの夫はイ・ミョンソというスホの前世です。
ソリンとミョンソは夫婦ですが、ミョンソ(スホの前世)は妻を愛していません。
婚礼前に見かけたプニ(ヘラの前世)に心を奪われていたからです。
なかなか子供が授からないソリンはプニをシバジ(代理母)として子を儲けさせようとしたり、派閥争いに巻き込まれたミョンソが流刑された時に自分の服を着せて自分の代わりにプニに拷問を受けさせたりと、顔に火傷を負わせた以外にも散々にプニを苦しい道へと追い込みます。
しかし、お互いに相手を想うミョンソとプニは決して心は離れませんでした。
拷問により、声帯を痛めて声を失ったプニはミョンソのいる流刑地までやってきて、やっと2人だけで穏やかに暮らせるようになりますが、またしてもソリンの登場です。
自分の夫であるにもかかわらず、下女を愛した夫と愛されるプニに嫉妬の炎が爆発します。
2人の寝ている間に屋敷に火をつけてしまいます。
一旦は目覚めてプニを連れ出そうとするミョンソにソリンは「あの娘を残したまま行こう」と言いますが、彼女を残しておけないと火の中へ飛び込むミョンソ。
炎の勢いにたまらず崩れ落ちる屋敷。
「悪い女・・永遠に彷徨う鬼(幽霊)となれ!!」という言葉を残してプニは息絶えます。
愛する夫と下女を苦しめた罪により、ソリンは不老不死という呪いを受けてしまったのです。
もう1人の魔女ベッキの罪は、プニとソリンが生まれた時に2人を入れ替えたからです。
本来は裕福な屋敷の娘と奴婢の娘を入れ替えた罪です。
この時から2人の魔女は贖罪をすべく長い時を生きて、やっと今、ミョンソとプニが現世で幸せになるように手伝うことで罪が消えるのです。
個性的な助演たち

https://m.post.naver.com/viewer/postView.nhn?volumeNo=11832557&memberNo=1972782より引用
スホとヘラ、シャロンとベッキ以外にも個性の強いキャラの揃ったこの作品は、それぞれの演者たちの存在感も魅力です。
写真は「黒騎士♡ハッピーニューイヤー」と書かれたもので、「ハッピーニューイヤー」の札を持った下段5人を左から紹介していきます。
キム・ビョンオク
スホの父の死の真相を知りつつもスホを敵視するチョルミンにはあくの強い顔でおなじみの悪役専門俳優キム・ビョンオク。
悪事に手を染めて金持ちへの階段を着実に勝ち上がってきたチョルミンが最初に金持ちになろうとしたのは初恋の相手のためでした。
純情だった新聞配達の少年は見た目も心の色も変わりましたが、今でも初恋の相手が忘れられずにいることは変わらず、昔のままの姿の彼女をまた見つけた瞬間からまた会いたいと切実に願うようになります。
キム・ヒョンジュン
ヘラを裏切った詐欺師でありながらも、自分から振った癖にヘラに未練たらたらなジフンにモデル出身で『花郎』にも出演したキム・ヒョンジュン。
ヘラを振った後にはジムのトレーナーとなり、スホの事務所の専属トレーナーになりますが、実はチョルミンの息子のスパイで再開発事業推進派にライバルである町並み保存を掲げるスホの情報をずっと流しているという、最悪な人物。
ですが、ヘラを本気で心配していることも事実です。
詐欺師から今度はトレーナーというスパイになりましたが、どこか憎めないキャラではあります。
キム・ソルジン
個人的には一番気になるキャラでした。
シャロン洋装店のデザイナーであり、シャロンから八つ当たりされたりバカにされたりしながらもシャロンとダンスを踊るマッシュルームカットと奇妙な柄の服がトレードマークのスングにはキム・ソルジン。
実は彼、役者ではなく韓国では有名な舞踊家で、ベルギーの「ピーピングトム」という世界的現代舞踊グループに属し、イ・ヒョリの振り付けをしたり、2017年に秋田で開催された国際舞踊フェスティバルでは審査員特別賞を受賞したほどの実力の持ち主です。
普段はシャロンに怯えておどおどしている彼がダンスを踊り出すとただでさえ不思議な空間のシャロンの店の中がまた一つ別の次元へ飛んだような印象を受けます。
最終回でシャロンのいなくなった店で踊る姿は自然と涙があふれてきました。
シン・ソユル
ヘラの幼馴染でブティック経営者の金持ちのお嬢様ヨンミをシン・ソユルが演じます。
女優の他にMCもこなすマルチな才能があり、顔が似ていることから"第2のシン・ミナ"と呼ばれる女優です。
友情よりも恋人を優先する究極のお嬢様の恋愛を見せてくれますが、決して彼女が性格が悪いわけではなく、愛されていると感じられない不安から自分の方を向いてもらいといういじらしさもあります。
本当の悪者を知っていながらも、自分の愛のために利用しようとする、すべてを愛に捧げた女性像の象徴のような人物です。
パク・ソンフン
チョルミンの息子であり、ヨンミの婚約者でヘラの幼馴染でもあるゴンを『嫉妬の化身』で三角関係の御曹司の秘書役で奮闘したパク・ソンフンが演じています。
何歳になっても父親に頭が上がらず、何かあると父親に罵倒されるばかり。
婚約者はヨンミですが、ヘラのことが心配でたまらないのに何もすることはせず、頼られれば手を貸すだけの消極的な性格で、父親の欠片でも強引さが欲しい弱々しいお坊ちゃんですが、たまにぼそっと言う言葉が何気に毒舌だったりして、組織内に絶対1人はいる、あるある的な性格です。
***
これだけ個性的なキャラクターがいるとなれば、絶対に面白くない筈はありません。
それぞれの持つ才能を存分に演技として披露している姿は絡まった運命をさらに絡ませていくことになります。
『黒騎士~永遠の約束~』キャスト相関図

http://kandera.jp/sp/kurokishi/より引用
『黒騎士~永遠の約束~』感想

https://www.themoviedb.org/tv/75066/images/posters?language=koより引用
出だしから不幸の連続で貧乏だったヘラが愛する男性と運命的に出会い、運命の愛を手に入れていく珠玉のシンデレラストーリーです。
主人公のスホが愛するヘラのために一途な愛を貫く姿には感動さえも覚えるこの作品。
その一途な愛は200年以上も前の前世から続いているなんて、ロマンチックすぎます。
出会いの時からいきなり「携帯を預けて僕に集中するんだ」とか、日本人男性では絶対言えないシーンにトキメキが止まりません。
2人を応援しようとする菩薩のようなベッキと、もう一度夫であったスホを手に入れようとする羅刹のシャロンという魔女たちの対比と、静かで激しい争いも愛する2人の気持ちを更に盛り上げていきます。
そして、この物語は愛するがこそ故の寂しさに終息されるというラストまで決して目が離せません。
罪と呪い

https://m.blog.naver.com/より引用
スホとヘラの間に何事か起こるとすぐにベッキの体に異変が出ます。
ある日ベッキの背中に「九泉之鬼」というタトゥーが急に現れ、何事が起こっているのかと心配してシャロンのもとを訪れると彼女の背中にも同じタトゥーが現れていて・・。
そこでベッキは何事があったのか感づき、シャロンに「再びこんなことをすれば全身にタトゥーが生じる」と警告しても、シャロンは憮然とした表情のまま。
「顔に文字が上がってくれば私たちは終わりよ」と言っても彼女には何の効果もなく、スホが自分を振り向くまでは頑として2人の仲を何とかしようと画策し続けます。
タトゥーが呪いで現れたにもかかわらず、ますますシャロンのスホを手に入れたいという行動はエスカレートして行き、遂にはスホとヘラがシェアして住んでいる家に自分も住ませてくれと言いだすほどです。
うまく家にも潜り込みますが、ヘラが嫌がる行動ばかりを起こしてスホに呆れられて家から追い出されてしまいます。
そんな時でも愛情が支配する2人は話し合います。
「事業に必要な地主であるシャロンは大事にしないといけない」と言うヘラにスホは優しく諭します。
「しかし、僕の人生には君が必要だ」と、どんなことがあろうと2人の愛は障害を乗り越えて幸せへと一直線です。
ますます執念深くスホを狙うシャロンに呪いも止まりません。
シャロンとベッキの腕にまで「九泉之鬼」が浮かび上がり、着実に2人が破滅へと向かうのがわかります。

http://ilyo.co.kr/?ac=article_view&entry_id=287804より引用
200年以上昔のプニが大事にしていた少年には絵の才能があり、彼の残した画帖にその答えの祈祷文が載っていたのです。
私に命を与えたのは親だったが、光を与えてくれてのはプニ姉さんだ。
姉さんは俺のような卑しい男を可愛いと思ってくれ、俺の才能が無駄になっていると悔しがってくれた。
あんなに優しくて美しかったプニ姉さんがチェ・ソリンに会って運命が変わり殺され、俺は嘆きと悲嘆にくれた。
来世で生まれ変わったプニ姉さんがイ・ミョンスとの愛を見つけ永遠に幸せでいられるように祈っている。
もしソリンが来世でも余計なことをするようならば、’’九泉の鬼”の刺青が体に浮かび、2人を守る。
ソリンは心から2人の幸せを願い婚礼衣装を作らなければならない。
そうしてミョンソとプニが結婚すれば、その時ソリンの罪は浄化し安らぎの中で眠るだろう。
魔女たちの呪いを解く方法は2人の婚礼衣装を縫い上げて、2人に幸せな結婚をさせてあげることのみです。
しかし、それを見て怒り狂ったシャロンはその祈祷文を燃やそうとしますが、それがまた呪いを発動させてしまいます。
とうとう顔にまで「九泉之鬼」の文字が現れ「なぜ私だけ」と呟くシャロン。
本来ソリンへの呪いだったのに、ベッキは抑止力となれないとばっちりで呪いを受けましたが、燃やそうとした「余計なこと」を企むシャロンへの最終警告が現れたのです。
しぶしぶ顔にまで出た呪いを解くためにシャロンはウエディングドレスとタキシードを縫い上げていきます。
諦めないシャロン

http://news.hankyung.com/article/201801260928Hより引用
シャロンは黙々と2人の結婚衣装を縫い上げ、完成するとスホに連絡して試着をお願いします。
タキシードとウエディングドレスを完成させたことにより、彼女たちの体からは「九泉之鬼」という文字は消えていました。
本来は今までヘラにさんざん意地悪をしてきたシャロンの作った服で結婚式などしたくなかったのですが、ベッキの頼みで断れなかったスホはしぶしぶ試着にやって来ます。
スホの試着が終わるとその後ろにはヘラのために作ったウエディングドレスを着たシャロンの姿が・・。
シャロンはスホに「また生まれ変わる日を待つ」と告げてスホの胸に小刀を突き立てます。
その小刀は家に住まわせてもらっていた時にヘラとの喧嘩の原因となった指輪で作ったものでした。
勝手にヘラの部屋からシャロンは指輪を持ち出して、その指輪の偽物を作ってヘラに返し、前世でプニの願いの籠った本物の指輪を溶かして寅の月・寅の日・寅の刻に「三寅の剣」として小刀を作らせていたのです。
本来の「三寅」は福があり演技の良いものとして扱われますが、ここでは「三寅」は最強のものとして扱われています。
小刀を突き刺したままその場を去るシャロン。
ベッキは胸に痛みを覚えてまた良くないことが起こっていることを察知して、洋装店に駆け付けるとそこには血だまりの中で意識を失くした無残なスホの姿が・・。
慌てて小刀を抜き、隠すベッキですが、まだスホに脈があることを知り、スングに救急車を呼ぶように叫びます。
スホは奇跡的に一命を取り留めますが、傷口は小刀をベッキが抜いた後すぐ塞がっていて、外傷はないのに大量出血して生死を彷徨った謎の患者として扱われます。

https://m.blog.naver.com/より引用
自分のしたことにショックを受け、シャロンは橋の上から川へ飛び込みますが、ベッキは気にしません。
200年以上昔も同じことをしたシャロンを助けたからです。
何十年かかろうと戻ってくると言われ、あたふたするスングの前に暫くしてシャロンは戻って来ますが、以前の彼女のデザインのセンスが消えてしまっていました。
シャロンはまたスホを思い出して、前のセンスを取り戻すと同時に彼への執念も取り戻します。
幸せな結婚

http://www.topstarnews.net/news/articleView.html?idxno=355784より引用
スホとヘラは自宅で結婚式を挙げます。
仲間から祝福されながら、本当の幸せな結婚式です。
式の司祭はベッキが務め、幸せな時間にひたります。
蜜月はこれからずっと続いていきますが、そこには考えもしなかった未来が待っていました。
まさかスホが・・

https://m.blog.naver.com/より引用
三寅の剣に刺された事で超人的な能力が備わったスホは、新婚旅行先で車のブレーキオイルを抜かれて、ブレーキの効かなくなった車で致命傷を負う大事故を起こしますが、無事でした。
スホが車から出てくる瞬間を地元の学生がスマホで撮影した動画かアップされると「奇跡の男」として話題を呼びます。
その動画を見たシャロンは気付くのです・・彼も自分と同類になったと、北叟笑みます。
シャロンからそれを教えられたベッキは、何もしていないのに、何故?と戸惑いますが、シャロンがスホを刺した小刀には、プニの「あなたは死なないで、ずっと生きて」という切なる願いが込められた指輪から作ったものでした。
プニの願いは時を超えても指輪に残っていたのです。
プニの想いのままにスホは刺された時から不老不死という切なる想いの結果をもたらされていたのです。
永遠の約束

http://www.inews24.com/view/1076600より引用
シャロンはスホを怒らせて腕を掴まれてから、どんどん老けて行き、長い髪は白髪になってしまいました。
老いていく苛立ちを隠せずに、自分勝手なシャロンに愛想をつかして訣別を宣言したベッキのもとを訪れて、掴み合いの末にベッキを殺してしまいます。
その後、スングに頼んでヘラの服を新婚の2人に届けてもらいますが、スホは否応なくそれを燃やします。
すると洋装店のシャロンはみるみる老婆になり、届けた服と同じように炎に包まれ、消えてしまいます。
魔女たちは永遠の眠りにやっとつくことができたのです。

https://theqoo.net/dyb/624064497より引用
年月と共に自然に年老いるヘラと、若いままのスホはもはや夫婦には見えませんが、スホの心ではヘラは愛しい妻のままです。
しかし、時間は着実に2人を隔てようとしています。
新婚の頃にスロベニアのお城に行きたい、50年後と言ったヘラの願いは、50年後に叶いますが、もうヘラは記憶さえないほど年老いてしまいました。
初めて会った時にヘラから聞いた湖の話をしてみても、ヘラはかすかに覚えていないと首を振るばかり。
寂しさと切なさがスホに押し寄せますが、愛しているヘラが隣にいるだけで幸せです。
そのうちヘラは目を閉じて、永遠の眠りにつき、スロベニアの大地の中に溶け込んでいきます。

https://m.blog.naver.com/より引用
スホはスロベニアでヘラを失った後、ひとりごちます。
覚えておこう、たとえ二度と会えないとしても・・君を守り抜きたかった━━黒騎士として。
君がいたから生きて来られた━━愛しているよ。
スホはスロベニアの風景に抱き込まれるように去って行きます。
永遠の黒騎士として。
『黒騎士~永遠の約束~』まとめ

http://www.topstarnews.net/news/articleView.html?idxno=336958#08e1より引用
恬淡としてスロベニアの景色の中へと溶け込んで行ったスホの愛情はこれからもずっとヘラ1人に向けられています。
絶対ハッピーエンドが来ると思っていただけにラストでは泣きました。
魔女たちは孤独でしたが、支え合い、相談できるからこそ時に憎みもする相棒がいました。
けれどスホは1人ぼっちです。
本当に神がいるのならスホを永遠の運命から救って欲しいと願ってしまいます。
ヘラが天国でスホの縛(いましめ)を解いてあげてくれるようにと切実に思いました。
まさか、永遠の約束がこんな形で終わるとは予想外でしたが、このラストだからこそ忘れられない作品になることは必至です。
恥ずかしくなる程甘い言葉を紡いだスホがもう誰にもあんな言葉を言えないなんて、あってはならないと、孤独から解放してあげたいと祈るばかりです。
でも、思うのです。
スホのように愛情を思うがままに口にできたなら、相手がこの世から消えても後悔はなかっただろうと。
自分の感情を全て口にしたからこそ、ヘラも心置きなく旅立てたのだと。
いなくなってから言いたいことがあったと後悔するよりも、どれだけ自分も相手も幸せでしょう。
人間は刹那を生きていますし、明日の運命なんてわかりません。
愛する人に好きとか愛してるだけでもいいから、愛する人がいなくなる前に後悔しないように自分の気持ちを伝えることが大切なことなのだと感じました。