『奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~』は、最高視聴率はソウルで33.9%を記録した長編史劇です。
史実をもとに高麗から元に貢女として捧げられた女性を中心に描く壮大な時代劇です。
ドラマですのでアレンジはありますが、実在したこの女性は実際に貢女から皇后へと上り詰め、37年間元を支配した稀有な存在です。
この上り詰めた貢女を演じるのは、『チュオクの剣』『ファン・ジニ』で史劇のヒロインの実力を発揮したハ・ジウォンであるだけに注目されました。
女性が憧れる強い女性像として、歴史上の人物とは思えない、当時にしては芯のある強さを持った女性として、凛とした姿はハンサムとしか言えません。
共演したチ・チャンウクとチュ・ジンモの韓国屈指のイケメンも見逃せません。
『奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~』あらすじ&動画
13世紀末から14世紀中頃にかけて、東アジアから東ヨーロッパにまたがる広大な領域を支配したモンゴル帝国の中国領であった元。
高麗の少女ヤンは元への貢ぎ物「貢女(コンニョ)」として、母や多くの女たちと共に連れ去られる途中、人質として同行していた高麗の世子ワン・ユの助けで逃亡。
しかし、ヤンの母は追ってきた元の武将タンギセに殺されてしまう。伸び逃げたヤンは身を隠すため少年スンニャンに姿を変え、ワン・ユの叔父であるワン・ゴに仕えることに。
時が経ち、成長したスンニャン(ハ・ジウォン)は弓の名手となり、ならず者たちを率いていた。
そのころ、ワン・ユ(チュ・ジンモ)は高麗王の座を狙うワン・ゴ(イ・ジェヨン)の密貿易の証拠をつかもうとしていた。
ワン・ユは調査中に偶然知り合ったスンニャンを男と知りなからも、なぜか魅かれるものを感じる。一方、元の皇太子タファン(チ・チャンウク)が高麗に流罪となる。元を牛耳る丞相ヨンチョル(チョン・グクファン)は、そこでタファンを暗殺する計画だった。高麗の兵士となっていたスンニャンはタファンの護衛を担当することになり・・・。
tvtokyoより引用
『奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~』見どころ
2013年MBC演技大賞の大賞、優秀賞、作家賞など7冠を取得した本作は、ハ・ジウォンが7年ぶりの歴史ドラマ復帰ということで放送前から話題を呼んだヒット作です。
ちなみにモンゴルでは国を破滅させた女性として、奇皇后は今でも国民から嫌われているそうです。
ヤン(スンニャン)の波乱万丈さ
高麗末期、元からたびたび献上品を要求されていた朝鮮国は、その頃貧しく、差し出せる金品がありません。
そのため、女性を貢女として元に差し出しました。
その一人がヤン(後の奇皇后)でした。
金品の代わりに差し出された女性ですので、扱いは奴隷そのものです。
幼いヤンは母と共に貢女として連れて行かれる途中で高麗の世子(皇太子、次期の王)のワン・ユの助けで逃げ出しますが、母は運悪く殺されてしまい、ヤンは逃げ延びることができますが、ずっと復讐の炎を胸に抱えたまま成長します。
そのためヤンは男として生きることを選択し、男性の姿に身を変え、名前もスンニャンに変えて剣術を学び、弓の名手となり、男も凌駕する戦いの腕前を手に入れます。
その後、紆余曲折がありながらも、高麗人として初めて元の皇后になったヤンは、元の皇帝と高麗の王という2人の愛を巡り、元を揺るがせながら過酷で惨憺たる生涯を送ります。
ふたつの愛に揺れるヤン
ヤンが運命的に出会った2人の男性、それは高麗の王ワン・ユと高麗の人々を苦しめる元の皇帝タファンです。
ヤンを巡り2人のそれぞれ立場は違うものの、一国の頂点に立つ二人が繰り広げる三角関係は壮絶を究めます。
高麗の王には『飛天舞』チュ・ジンモ、元の皇帝に『蒼のピアニスト』チ・チャンウクというイケメンが一人の女性を中心に波乱の人生を演じます。
果たして、ヤンはどちらを選ぶのか・・?
勝利するまで挫けないヤン
この時代の女性でありながら、彼女は決して男性に屈することがありません。
ヤンは何があっても相手に噛みつき、勝利するまで決して挫折しません。
私の辞書に敗北と言う文字はないという如くに。
考えられない程気の毒な生い立ちでありながらも、彼女はそれを嘆くことなく、自分が必要と思えば絶対に無理であろうという試練さえも乗り越えていくタフな精神と身体能力を併せ持っています。
彼女の貪欲な復讐心は完全勝利を手にするまでは、決して諦めるということを許しません。
そして、妥協せずに進んだ彼女の先に待っていたのは、草原地帯で興った強国、元の皇后でした。
彼女の精神力の強さは尋常な常識では計り知れません。
皇后となったのはゴールではなく、またそれから彼女は貪欲に元を支配していきます。
彼女の強さ、そして強さに隠された悲しみを知った時、彼女の真実の姿が見えてくるのではないでしょうか。
『奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~』キャストと相関図
『奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~』感想
私はNHKのBSプレミアムで視聴したので、毎週1話ごとに観ていました。
それが残念でなりません。
もっと一気に観ていたら(全51話あるので、一気には言い過ぎました)、もっとこのドラマにハマっていたと思います。
1話から最高に面白かったのに、翌週まで待つのが辛かったです。
それにBSプレミアムは吹替えですので(字幕も選べますが、この放送の字幕は苦手です)、どうしても役者の声がわざとらしく聞こえてしまい、ちゃんとレンタルで借りるなりして観たかったですね。
主人公の奇皇后はもちろんハ・ジウォンという実力ある女優なので安定の演技です。
出演する3人の男性が気になったので、紹介したいと思います。
弱すぎるチ・チャンウクのタファン役
一番衝撃的なのは、いま大活躍の俳優チ・チャンウクの演じるタファンの心の弱さです。
タファンはヤンに何から何まで頼りすぎて、とうとう酒浸りの日々に・・。
挙句に乱心して暴れだし、妄想でありえないモノを見て、妻のヤンに詰め寄りだします。
実は傀儡として飾り物の王にされる予定のタファンは学問も武道も教えられずに、世間におびえながら育っていたのです。
最初は男同士として出会ったタファンとスンニャンですが、スンニャンとの出会いにより生きるという意味を始めて理解します。
後に側室としてヤンが現れ、タファンは秘密裏に字を憶え、弓の腕を磨き、内密ながらも文武両道になるり、拍手したくなるのですが、後半が酒浸りの日々になります。
ヤンがどこにいるかいつも心配し、自分を卑下し、暴れます。
途中までは素晴らしかったのに、後半は小心者で疑心暗鬼の、こころの弱い人物へと変貌します。
予定されていた通りの飾り物の王となり果て、しかし、ヤンの愛は真実ですから、彼女に固執します。
それでも、ヤンの好きな相手であろう高麗の王を憎み、殺そうと画策しますが、素直に愛情を表現したなら、ヤンも変わったでしょうに、わけのわからないプライドで嫉妬だけが彼を支配します。
ボロボロになりながらも、弱い王を演じ続けたチ・チャンウクなので、この役の後半のイメージが強すぎて、全くイケメンには見えなかったのです。
しかし、他の作品を観るとイケメンなので、チ・チャンウクの演技力の高さが素晴らしいということでしょう。
悲劇の高麗王チュ・ジンモのワン・ユ役
ヤンの男性時代で出会い、ヤンが自分の子どもを産んだことを知りません。
若い頃は今のヤンキーでしたが、ある事をきっかけに王として目覚めます。
すごくカッコいい王になりますが、彼が王になる事で、自分が凄惨な運命になるとは・・。
ヤンを愛した為に彼は運命に翻弄されます。
話題を呼んだチン・イハンのタルタル役
また、今までパッとしなかった役者のチン・イハンがタルタル役で注目されるようになりました。
途中まで敵か味方かわからなかったのですが、最終的にはヤンに付きました。
寡黙で冷静沈着、幅広い知識を持つ知謀の策士です。
ヤンの学問の師であり、ヤンの資質を認め、陰ながらヤンを助けます。
このタルタルがかっこいいと話題を呼びました。
あぁ、楽しみにしていた韓国の時代劇、奇皇后が明日終わっちゃう…楽しみが、朝の楽しみが…(`;ω;´)
タルタル殿大好きで見る度ため息が出ましたかっこいすぎて。頭良すぎて。誰か語れる人がいたら何日でも語れるぞ。#奇皇后 pic.twitter.com/ASlinY4BUT— 麦子◟̑◞̑ (@Cat0709Honey) August 23, 2017
奇皇后全部見た!
51話、長かったけど面白かった。
5年前のドラマなんですねー。タルタルがかっこ良かった。
文武両道でかっこ良くてクールで♡
タルタルを主役にして欲しい。 pic.twitter.com/q73DGcxcXb— つね (@YU_t13) May 3, 2018
『奇皇后』は全51話あるので、まとめるのは辛いですね。
でも、王たちのそれぞれの愛と、ヤンに対する愛情は本物です。
韓国作品なので最後まで奇皇后の運命の数奇さ、波乱万丈に同情しますが、これをモンゴルが作ればどうなるか気になります。
モンゴルで、国民が憎む奇皇后がどうなるのか見たいものです。
『奇皇后』フル動画を日本語字幕で無料かつ安全に視聴する方法
こちらのページで、『奇皇后』フル動画を日本語字幕で無料かつ安全に視聴する方法をご紹介しています。
奇皇后|日本語字幕フル動画を今すぐ安全に無料視聴する方法《韓国ドラマ》感想・見どころも
https://vod-trend.com/kikougou/より引用 『奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~』は、最高視聴率はソウルで33.9%を記録した長編史劇です。 史実をもとに高麗から元に貢女として ...
続きを見る